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展覧会・文化財を見てきました(2010年4月25日)

府南寺
ここしばらく、子と遊んであげられなかったので、子の要望で鈴鹿サーキットの遊園地へ。帰り際、道沿いの府南寺(鈴鹿市国府)に立ち寄る。鎌倉時代?南北朝時代の仁王像(重要文化財)がお目当て。門型の収蔵庫に安置され、ガラス越しでやや見えにくい。阿形像が長大な金剛杵を抱え持ち、吽形像が振り上げた右手の第1・2指を捻じて右足つま先を浮かせることなど、東大寺南大門仁王像の図像を踏襲したといえる珍しい作例。
府南寺仁王阿 府南寺仁王吽

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和歌山県立博物館
特別展 移動する仏像 ―有田川町の重要文化財を中心に― 2010年4月24日?6月6日
【移動する仏像展日誌】

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コメント

[C202]

はじめまして。
仁王像について、知りたいことがあり検索していたら こちらにきました。

「右足つま先を浮かせること」と ありましたが
なぜ 仁王像のつま先があがっているのでしょうか?

何か理由があるのか、知りたいです。
ご存知でしたら、教えていただけないでしょうか?
  • 2012-09-06 08:40
  • なづき
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  • 編集

[C203] Re: タイトルなし

なづき様 
こんにちは。

三重県・府南寺の仁王像は、奈良県・東大寺南大門の仁王像と共通する図像を用いて作られています。
そしてその東大寺の仁王像も、お手本とした図像があります。
それは、中国・宋時代に作られた版刷りの仏画で、仏の群像とともに仁王像が描かれているのですが、まさしくその仁王像の右足つま先が、くいっと上に上がっているのです(ほかにも身振りや持ち物なども、東大寺仁王像とそっくりです)。

足を一歩踏み出そうとする、その直前の力のこもった動き、と捉えられるでしょうか。
あるいは大地を踏みしめようとかかとから足を蹴り下ろしたその瞬間、とも捉えられるでしょうか。

いずれにしても、仁王像のみなぎる力感、運動性、気力、そうした内在する「パワフル」な要素を生き生きと表そうとする工夫といえるのではないでしょうか。

お経の中に、右足先をあげよという指示があるというわけではないと思います(ちょっと、手元の文献では把握しきれません)。

なお、先の東大寺仁王像と宋仏画との関係性について詳述した論文として、以下のものがあります。ご興味がありましたら、どうぞご参照ください。

熊田由美子「東大寺南大門仁王像の図像と造形-運慶と宋仏画-」(『南都佛教』55、1986年)
  • 2012-09-08 23:20
  • 大河内智之
  • URL
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[C204]

ありがとうございました。
私には、こうした表現力がないのですが、仁王様を作られた方々は、
身体の動き方を研究し、体内の思いをあらわす方法として 「つま先があがる」としたのでしょうか。

すごいですね。

これからも仏像を楽しく、発見してみようと思います。

ありがとうございました。 
  • 2012-09-09 22:43
  • なづき
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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