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「博物館・美術館で感動したこと、ありますか?」

 博物館経営論(帝塚山大学)アンケート、2010年度8回目。ミュージアムの活動は利用者の心に届いているのでしょうか。博物館・美術館での感動経験について質問してみました。

■博物館・美術館で感動したことがありますか(回答50音順)
ある!
・今までの美術館は枠があって近くまで見えなかったが、近くまで見ることができ、細かいところまで見えるようになったことです。
・「上杉本洛中洛外図屏風」の本物は実際に山形県の上杉博物館で年に数日しか公開されていないが、京博で狩野永徳展をやった際、修復したばかりの非常に状態のよい現物を間近でゆっくり見られたのはとてもよかったです。
・M・C.エッシャーの《メタモルフォーゼ》という作品に感動したことがある(作品の技術的な所に)。展示の方法も悪くなかった。
・オーストラリアの博物館で、標本と説明だけではなく、実際に生きて動いているものを見たこと(ちなみにオーストラリア原産のゴキブリでした)。
・数少ない学芸員さんしかいない博物館で、ボランティアさんと学芸員が協力して頑張っている博物館を見て感動した。レポートのためにいろいろ知りたくてたくさん質問したら、博物館の人たちが親身になって協力してくれたこと。
・教科書でしか見たことがなかったものを、実物を見て予想をこえた大きさに驚いた。
・京都国立博物館で屋内に入る前に建物・庭園を見て感動した。
・恐竜の本物の骨が展示してあったこと。
・興福寺展の無著・世親像を見て初めて玉眼造というものを知った。目が輝く生物感に感動した。後に興福寺で安置されているそのままの姿を見て更に感動した。
・その当時使われている物が現存し、古くて傷んでいるものの展示されているのを見たとき。
・小さい頃、見に行った恐竜博物館に置いてあったティラノサウルスの模型がロボットで、近づくと吠えたり動いたりしたこと。
・展示してある物の、特徴のある部分がきちんと見られて、その物の見所やなぜ重要なのかが書いてあり、その努力に感動しました。
・天理にある博物館へ行った時、1階、2階、3階と各階に休憩所があり感動しました。あと、ミイラなどが目に届きにくい所に展示されていたという配慮にも感動した。
・とあるヨーロッパの画家の油絵を見たとき、人物画だったのですが、本当にそこに人物がいるかのように写実的に表現されていて、平面の中でこんなにリアルに描くことができるのかと感動しました。
・奈良国立博物館の「大遣唐使展」を見て感動したところがある。奈良博は仏像の展示が多いので嫌になることがあるが、久しぶりに仏さんを見て心がほっとした。
・美術館で調べたいことがあり、学芸員さんにお話を聞くことができ、実際にまわりながらもう一度きちんと説明してもらった。
・美術などの教科書に載っているような作品を生で見た時は「おぉ」と思います。
・マンモスの肉片を見たとき、「おー本物!」と思い、感動しました。
・目的の展示物が見つからなくて困っている時に、聞いてもいないのにスタッフさんが「どうかしましたか?」と声を掛けてくれた。
・ロシア美術の行きが降り積もった森林の絵を観て。正倉院の当時の古蹟を観て。

ない!
(2人)

 ミュージアムに展示してある作品との出合いが感動を生み出しているだけでなく、来館者対応に感動している場合もあることが分かります。どんなお店にいっても、ニコニコと誠実に対応してもらえるだけで、満足度は高まりますもんね。
 資料から人の心を動かす感動の種を引き出せるかどうか、そのためには、学芸員自身がまず最初に感動する人である必要があるでしょう。柔軟に感動するその心こそが、人をも感動させる源泉のように思うのです。

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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