今年は、和歌山県博に就職して10年目。この10年を振り返ると「鞆淵八幡宮と鞆淵荘」「根来寺の能面」「根来寺の歴史と文化」「天野の歴史と芸能」「空海と高野山」「きのくに仮面の世界」「熊野速玉大社の名宝」「浄教寺の文化財」「熊野・那智山の歴史と文化」「熊野本宮大社と熊野古道」「田辺・高山寺の名宝」「奇跡の仮面、大集合!」「木食応其」「熊野三山の至宝」「移動する仏像」と、主担当のものもそうでないものもありますが、内容の濃い展覧会作りに携わってきました。
この先10年で、同じ水準で仕事ができるかどうかはわかりませんが、大事な仕事を重ねられるよう、視野を広く持って、気力を充実させていかねばなりません。
観仏三昧も8年目。その更新が、今年度はずーっと遅れています。情報量、前年比3割減、という感じ。遅れたからといって誰から責められるわけではありませんが、時間がなく遅れを取り戻せない状況に、やきもきしています。これからますます時間がなくなるはずで、今後継続していくためにも、活動の方向付けをちょっと見直す、分岐点なのかもしれません。
自らの研究領域は、奈良仏師研究から、神像研究、彫刻資料と地域史、仮面史、桃山時代彫刻史と、この10年でやる人の圧倒的に少ない彫刻史の周縁部分へと広がっています。それぞれ奥行きのあるテーマですし、どれを選んでも一定の意味を見いだせるでしょうが、現時点での中心を見定めて、ちょっと本気でまとめることを考える分岐点かもしれません。
日々が分岐点です。どの道を選んでも、唯一の正解へと至るわけではないでしょう。それでも一度の人生ですから、なるべくなら、後悔のない道を選択したいものです。
といいながら、心身の疲れを、アルコールでごまかす不健全さよ・・。
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