千葉市美術館・MASKS―仮の面―
(7月6日?8月15日)
日本・アジア・オセアニア・アフリカの仮面を集める。鎌倉時代とされるやや大ぶりの翁面、正中元年(1324)銘の多聞天面、室町時代の面奥の厚い立体的な賢徳に注目して鑑賞。仮面を作って写真を撮るワークショップもチェック。図録あり(184ページ、2000円)。
大倉集古館・欣求浄土 ピュアランドを求めて―大倉コレクション 仏教美術名品展―
(8月1日?9月26日)
大倉美の仏教美術コレクションを浄土をキーワードにチョイス。空也上人絵伝、1幅だけだが、珍しいもの。修理完成した十六羅漢図は同図像のものが少ない中で十六幅残るのは貴重。画風に2種あることは不思議。小さいながら全図の図版が掲載された「小さな蕾」9月号(800円)を購入。図録なし。
三井記念美術館・特別展 平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像―會津八一のうたにのせて―
(7月7日?9月20日)
奈良の仏像が東京に集合。金銅仏の優品を、側面や背面からも見られるありがたさ。西大寺の塔本四仏(奈良時代)が並ぶ光景を堪能。あえて4体の中で着衣形式を違えてバリエーションをつけようとする工夫は、だれがリードしておこなうのだろうかと考える。唐招提寺の如来形立像は、トルソーだけに、展示空間やライティングとのマッチングが難しい模様。図録あり(320ページ、2500円)。
東京国立博物館・誕生!中国文明
(7月6日?9月5日)
なんといっても、龍門石窟の宝冠如来坐像。会場にくるまで、こんな像が出陳されているなんて考えもしなかった。宝冠・装飾をつける如来像で尊格について注目されがちだが、像高2m40cmの巨像で、盛唐期彫刻の緊張感ある姿勢、体躯のひきしまり、切れ上がるまなじりの厳しく若々しい風貌と、その造形も優れている。広報ではこの像は全くといっていいほど取り上げられないのが不思議だが(一番運ぶのが大変なのでは)、一見の価値あり。開元寺塔地宮出土の天王および力士立像(開宝9<976>)も貴重な鑑賞機会。妙楽寺塔安置の銅製獅子(10世紀)は、平安時代の日本の狛犬と類似。図録あり(254ページ、2300円)。法隆寺献納宝物館でギガク面をじっくり。
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