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博物館の広報と「ブログ」

 近年、ミュージアムの広報ツールとして、ブログを有効に活用する施設が見られるようになっています。
 例えば特別展の補助的広報用として用いるケースがあります。共催しているマスコミが用意したり更新するケースが多いようです。
 また、九州国立博物館のウェブサイトでは、個人のブログで取り上げてもらうため、画像を提供するサービスを行うなど、柔軟な工夫を行っていらっしゃいます。

 和歌山県立博物館のウェブサイトでも、実はブログを活用し始めました。そのもっとも大きな理由は、情報更新のための作業量を減少させることができる、というものです。
 現状、和歌山県立博物館のウェブサイトは、私が全て管理しています(ページ作成は私と学芸課補助職員があたる)。通常、情報を更新するためには、
1、元となるページをホームページ作成ソフトなどで作成(たいてい帰宅後にサービス残業?で制作)。
2、htmlデータと画像データをサーバとつながっているパソコンに入れる。
3、博物館ウェブサイトのデータ群に新データを組み込み、ページ間のリンク付け。動作を確認。
4、情報によってはプリントアウトして「掲載してよろしいか」と起案、決済。
5、和歌山県教育ネットワークのサーバに送信(ソフトはFFFTP使用)。公開。
といった作業を行います。別に変わったことをしているわけではありませんが、公開してみたら画像が表示されないとか、行がずれたとか、すんなり行かないことが多く(結局ちょっとしたエラーなんですが)、結構時間を食うことがあります。いや、これに専念するのなら、楽しい部分だってありますが、いかんせん、他にやらねばならぬことは膨大にあります。

 そこでブログの出番です。ブログの利点は、ページデザインやできることの制約はありますが、なんといってもデータ管理を行う必要がないということ。あらゆるパソコンの端末から、ブログを運営するプロバイダーに接続しさえすれば、画像も管理してくれ(サムネイルといって小さな画像をクリックすれば大きくみられる、なんていうめんどくさい処理も一瞬でしてくれる)、過去の記事も管理してくれる、と上記した七面倒くさい作業の大半を行わずに済むのです。
 かつ、記事のカテゴリー分けをしておいて、そのカテゴリーに対してリンクする方法をとれば、大本のブログを分割して使うようなことも可能です。和歌山県立博物館の次の特別展「田辺・高山寺の文化財」の紹介ページでは、「展覧会裏話」というリンク部分がありますが、これは大本のブログ「和歌山県立博物館ニュース」内の展覧会裏話というカテゴリーのものに対してリンクを張っているものです。
 ブログをうまく組み合わせることによって更新作業が楽になり、以前は業務のかねあいでどうしても限られた更新回数に留まらざるを得なかったのが、現在はちょっとした情報でもこまめに更新を行えています。ブログの効能は、私にとっては大きいものがあります。

 ミュージアムのウェブサイトの役割の大きな部分は、展覧会の情報を伝えるというところにあります。そういった情報を得ようとしてサイトに訪れて下さったお客様も、実は博物館を訪問し利用して下さるお客様と同じ利用者なのだと私は考えます。であるからこそ、訪れて頂いたお客様に対して、少しでも利用価値のある情報をご提供したいと思っています。新鮮な素材によるちょっとした読み物が頻繁に更新されたり、博物館の裏側を垣間見てもらったりと、博物館に興味をもってもらうことで初めて、博物館(などミュージアム)の存在価値・かけがえのなさは示すことができるでしょう。いろいろ試行錯誤を行っていますので、ぜひ、ご訪問下さい。

和歌山県立博物館ウェブサイト
和歌山県立博物館ニュース

観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―


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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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