橿原市今井町(重要伝統的建造物群保存地区) 和歌山県立博物館友の会のバスツアーに随行。浄土真宗称念寺を中心に構築された寺内町で、商業の町となり、江戸時代の建造物群が良好に残る。ボランティアガイドのおばあちゃんの解説を聞きながら巡る。今西家住宅(重要文化財)は中にも入らせてもらう。河合家住宅は造り酒屋。称念寺本堂(重文)の傾きぶりにあぜんとする。これから10年かけての修理との由。

河合家住宅
当麻寺 古代寺院としての当麻寺と浄土信仰の重要拠点としての当麻寺がクロスし、それに呼応して金堂・講堂・東西両塔のラインと仁王門・本堂(曼荼羅堂)のラインがクロスすると、やや図式めいた形で古代・中世寺院の信仰の重層性を解説。本堂の当麻曼荼羅は、文亀本が修理中のため江戸時代のもの。堂内の役行者像(鎌倉時代)をみて、さらに葛城修験もクロスしていることを伝える。金堂で弥勒仏(国宝)、四天王立像(重文)、講堂で多種多様な諸尊を信仰の重層性という点から補助線を引いて解説。奥院に向かい、宝物館を拝観。当麻曼荼羅と迎講の意義を、いかに衆生に救済が及ぶことを確信させるか、という道具立てという観点から解説。帰り際、一人再度金堂に飛び込んで、四天王像を確認しておく。

西南院からみる東塔・西塔
スポンサーサイト
- http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/tb.php/401-48d370f5
トラックバック
コメントの投稿