奈良国立博物館・特別陳列 おん祭と春日信仰の美術
(12月7日?1月16日)
車の点検やら、お見舞いやらを済ませて、子を連れて奈良博へ。恒例のおん祭展。今年は金春家伝来、東博所蔵の能面や能装束を取り上げて、おん祭の猿楽(能)にスポットをあてる。天下一是閑(出目吉満)の増女、曲見と熊太夫作銘がある若曲見のセレクトは渋い。熊太夫は15世紀の面打だが、それにしては若曲見は様式としての完成度が高い。能面の様式展開は、なかなかすっきりと絵を描けず難しい。善春作の地蔵菩薩立像を眺め、春日地蔵の文化史に思いをはせる。図録あり(80ページ、1500円)。
常設展示は名品展となり、特集展示「国宝を味わう」(12月7日?1月10日)も開催中。ケースの透明度が高まり、一遍聖絵があたかもそこにあるかのよう。子は手を伸ばしてガラスに触れて驚いている。子を抱き上げてのぞきケースの牛皮華蔓も鑑賞させる。子嶋曼荼羅の大幅を見上げて、子がポツリと「上手だねえ」。うん、上手。仏像も見て、ソフトクリームを食べさせ、帰宅。
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