長岳寺 奈良で用事を一件済ませ、せっかくなので天理市へ足を向け、長岳寺訪問。先日高知・豊楽寺の仁平元年(1151)銘のある釈迦如来像を拝観したし、というのもあって、自分の原点でもある同年銘を持つ阿弥陀三尊像と相対する。最新の情報では、阿弥陀三尊と同じ堂内にあって、従来三輪より伝来したといわれてきた二天像(平安時代後期)の台座に、明治以前から長岳寺に伝来していたことを示す銘記があると判明。阿弥陀三尊像と関連づけるかどうか、それぞれの作風をどう整合させるかが、次の作業。ぱっと見ただけでも天冠台の文様構成が全く違うという点は気になるが、同時期の京都とはまた違うその作風は「奈良様」。足元の表現などは永久寺伝来の持国天像と似ていたりもする(全体のボリュームは全然違うけど)。課題は多いが、でも楽しい課題。拝観後、ご住職を訪ね、いろいろ意見交換し、晴れ晴れとして和歌山へ帰る。
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久しぶりに楽しいひと時をおくりました。
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