FC2ブログ

Entries

展覧会・文化財を見てきました(2011年2月2日、運慶展)

2月2日
秀吉清正記念館
・特集展示 神になった秀吉・清正
(2月1日?3月13日)
 神格化された豊臣秀吉(豊国大明神)と加藤清正(日蓮宗寺院で勝負の神などとして信仰)について取り上げる。お目当ては同館所蔵の豊臣秀吉像。面貌は、神威を表現するための工夫として、翁面の表現を重ねていると思われる。猿楽好きの秀吉だからなのか、仏師側の工夫なのかは課題。面貌表現、着衣形式、着衣の文様、しわの形状、そしておそらく構造にいたるまで、大阪城天守閣が所蔵する豊臣秀吉像と一致する(ただし像高は少しだけ小さい)。どちらも七条仏師康正周辺の作ではないかと踏んでいる。図録なし。

神奈川県立金沢文庫
・特別展 運慶―中世密教と鎌倉幕府―
(1月21日?3月6日)
 運慶の仏像を7躯も集め、あわせて金沢文庫所蔵の中世文書を通じて運慶仏が生み出された時代・背景をも浮かび上がらせる。円成寺像、光得寺像、真如苑像(2/8?)と、運慶の大日如来3躯を集めて同会場に安置するのも、大きな注目。滝山寺聖観音菩薩像の装飾金具をのぞきケースで間近に見られるのも新鮮。分厚く、すき彫りで立体感を表す手業を目に焼き付ける。図録あり(88ページ、1500円)。像の側面や背面の図版も充実していて贅沢な一冊。特に浄楽寺不動・毘沙門の側面や背面の写真はとてもありがたく、その彫刻の充実ぶりに嘆息。願成就院の諸尊との比較の前に、像そのものの魅力をもっと引き出す作業がまだありそう。なお、展示替えの関係で、7躯すべてそろうのは2/8?2/27の期間とのこと。
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/tb.php/418-d1d6d7a3

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索