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玉稿頂戴しました(20080427)


「このように、真寂の諸尊における簡素な表記は、記述の冴えとなってあらわれる一方で、時としてそれが何を意味しているのか慎重な検討を要する場合があり、また、簡略化されるなかで述べられないことがはたして撰者・真寂の関心から抜け落ちたものであるのか、それとも真寂の見た現図の尊容には、はじめから存在しなかったのかを個々に検証する必要がある。また、僅か一文字の誤字・脱字や句点の打ち間違えが尊容解明の妨げとなることも少なくない。」(津田2008-2、67頁)
1、津田徹英「書評 根立研介『日本中世の仏師と社会―運慶と慶派・七条仏師を中心に―』(『美術研究』393、2008年1月)
2、津田徹英・岡田麻未・竹内沙織「東寺観智院金剛蔵本(建武二年写)『諸説不同記』巻第四(上) 翻刻・校註・影印」(『史友』40、2008年3月)

 玉稿頂戴しました。ありがとうございます。テキストに傾注される膨大なエネルギーの源が、上記「一文字」への強い思いであるように拝察しました。全巻の翻刻完了は十数年後とのことですが、射程の長さに、身が引き締まる思いです。

観仏三昧―仏像と文化財の情報ページ―

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大河内智之

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「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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