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「あなたは博物館・美術館に何を求めますか」

恒例の博物館経営論の講義(於帝塚山大学)でのアンケートを2011年度も行い、ブログ上で公開します。

第1回「あなたは博物館・美術館に何を求めますか?」(回答50音順)
・感動
・詳しさ、見やすさ
・見学したあと、満足して帰れること。
・作品の見やすさ。作品と作品の距離。
・様々な人が興味を持てるようないろいろな視点からみたエンターテイメント性があればよいと思う。
・品物がどういうものなのか分かるような説明。
・自分の趣味・趣向・美意識にあう作品の展示と、その作品の説明・解説・時代背景や作者について、などを求める。
・自分の知らなかったようなことを知りたい。
・正確かつ専門的な情報を求める。その時高度な知識を持たずして、その情報を理解し得ないような状況は望まない。
・体験できる展示を増やす。その分野を好きな人はもちろん、そうでない人も体験したことはなかなか忘れないし、興味を持ちやすくなる。博物館や美術館は観るだけではもったいないと思う。
・楽しく見学したい。
・知識を増やすこと。私は歴史が好きなので当時使われていたものなどを見て、その時代を想像することで知識を深めたい。
・自分の知的好奇心を満たしてくれるレベルの情報、感動など。
・楽しく物事を理解していくためにエンターテイメント性を求めます。博物館に気軽に来てもらえるように。まず来てもらうことが大事だと思う。
・展示されている物の詳しい説明、わかりやすい説明。
・展示だけでは分からないこともあるので、学芸員に説明してもらいながら展示を見れば、より詳しく、分かりやすく知ることができると思います。展示のケースの高さが高いと小さな子どもは見えにくいので、高さが調節できたら見やすいと思いました。n
・展示物についての説明。説明があるほうが興味がわくから。
・展示物の歴史や、その時代の時にどのように使われていたのかを求めると思います。そして、わかりやすく説明をしてほしいかなと思います。
・バリアフリー化
・本物の“モノ”と情報資料の価値を広く開示して次世代に伝える努力を求める。
・本やネットでは体験できない“リアル”。
・見せようとする側がこちらにどこまで興味を抱かせてくれるのか。
・見やすさと行きやすさ。見やすさは、物品を見たときに人垣で見えないものをもっと見やすくする。行きやすさは、入館料が高かったり、駅から離れすぎていない方がいい。
・ミュージアムには、大げさに言えば自分の生きるしるべを見つけに行きます。遊園地のような、刹那的に消えてゆく楽しみではなく、歴史や美術をとおして生きてゆくためのヒントとなるような楽しみ得に行きます。
・より深い知識と人生の経験。
・歴史的な遺産を求めたい。誰でも見られないものを見たい。すごい物とかではなく、人々に見せて欲しいようなものを求めたい。

 どれも、なるほどなるほどの意見です。試しに赤字にした3つを集約してみると、「正確かつ専門的な情報をもとに、物事を楽しく理解していくためエンターテイメント性を重視し、来館者に生きるしるべを見つけてもらう」というミッションになります。これ、理想ではなく、あらゆる博物館・美術館のあるべき姿です。今年も学生さんの意見・視点を鑑として、私も学んでいきたいと思います。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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