観仏三昧的生活のこぼれ話とミュージアムや文化財に関するトピックス。
浅見龍介「《調査報告》 永平寺の中世彫刻」(『MUSEUM』629、2010年12月)「曹洞宗の寺院を広く調査することによって何が見えてくるだろうか。中国の禅刹との関係、臨済宗寺院との異同、達磨宗、密教、あるいは螢山紹瑾が交流した法灯派との関係などについて、文献による研究を補う役割を果たす可能性は十分にあるだろう。」(浅見2010、17ページ)
塩澤樹「墨田区・弘福寺鉄牛道機倚像と祥雲元慶」(『MUSEUM』629、2010年12月)「黄檗派という新たな仏教思潮と共にもたらされた彫刻新様を吸収し、やや和様化させながら、優れた技量で多くの佳作を生み出した祥雲元慶は、単なる個性的な造仏聖という見方を超えて、正面からより評価されるべき仏師であると考えられる」(塩澤2010、65ページ)
Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。
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