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家康側室お亀の方供養の巨大当麻曼荼羅

 現在名古屋市蓬左文庫で開催中の「建中寺と尾張徳川家ゆかりの寺院-法然上人800年大遠忌-」(会期:5月28日(土)~7月24日(日))で、尾張徳川家初代義直生母相応院お亀の方(徳川家康側室)の供養のために描かれた、巨大な当麻曼荼羅(5/28~6/28)と涅槃図(6/29~7/24)が展示されます。
 江戸時代前期の尾張徳川家による制作が確実な、紀年銘を持つ大作です。新たに発見された両図、お近くの方はぜひご覧になってみてください。

(以下プレス資料)
当麻曼荼羅図(相応寺所蔵)
展示期間:平成23年5月28日(土)~6月28日(火)
 ①名称 当麻曼荼羅図(たいままんだらず)
 ②時代 江戸時代 正保2年(1645)
 ③法量 本紙 縦361.5cm × 横328.2cm
     総長 縦496.5cm × 横397.4cm
 ④技法 絹本著色
 ⑤所蔵 宝亀山 相応寺
〈解説〉原寸大の当麻曼荼羅
 当麻曼荼羅とは、阿弥陀如来の浄土のさまを描いた阿弥陀浄土図の一種で、浄土の景観を中心に、浄土三部経の教説を図示している。奈良時代後期もしくは唐時代に織られた大幅(約4メートル四方)の作品(国宝)が奈良の当麻寺に伝来し、鎌倉時代以降、その写本や縮尺本が数多く作られた。これらを総称して「当麻曼荼羅」と呼ばれている。
 ただし、原寸大の写本を作成することは容易でないことから、原寸大の作例はわずかである。本図は、正保2年(1645)に製作された原寸大の、絹本に描かれた写本で、このたびの展覧会準備調査において見出された新出作品である。
 尾張徳川家初代義直生母である相応院お亀の方(寛永19年〈1642〉歿)の供養のために製作されて、相応寺へ納められた由緒が裏面に記されている。

釈迦涅槃図(相応寺所蔵)
展示期間:平成23年6月29日(水)~7月24日(日)
 ①名称 釈迦涅槃図(しゃかねはんず)
 ②時代 江戸時代 慶安5年(1652)
 ③法量 本紙 縦419.0cm × 横 359.5cm
     総長 縦495.0cm × 横389.6cm
 ④技法 絹本著色
 ⑤所蔵 宝亀山 相応寺
〈解説〉通例より巨大な新出の涅槃図
 涅槃図とは、釈迦がインドで亡くなった場面(入滅)の情景を描いた絵画。本図の特徴としては、大幅であることが通例の涅槃図の中でも、とりわけ大きな部類に入る点(特に巨大な作品を除けば、大きくても縦3メートル程度が一般的)、さらに、一巾が1メートル近い高級な画絹が用いられ、また非常に発色のよい顔料により描かれている。また、絵師の名は現時点では特定できないものの、非常に精細・堅実な画風である。これらから、今後、江戸時代に作られた仏画の基準作の一つとも見なされうると考えられる、重要な新出作品である。
 寛永19年(1642)に亡くなった尾張徳川家初代義直の生母・相応院お亀の方の十回忌にあわせて、本図が相応寺へ納められたと思われる。

画像(中日新聞記事)

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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