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読書記録(2011年6月分)

備忘のための読書記録、2011年6月分。論文は除く。発行年月日は初版のもの。

宮家準編『山岳修験への招待―霊山と修行体験―』(新人物往来社、2011年3月)
 「こうした峰入修行によって得られる境地は要言すれば、「如実知自心」「自然法爾」という仏語に尽きる」(宮家準「山岳修験・峰入修行とは何か」、18ページ)。全体的に校正が不足気味のようで、文字の間違いが目立つ。
上田さち子『修験と念仏-中世信仰世界の実像』(平凡社、2005年9月)
 「大峯・笠置・葛城の三者が相寄り依存しあって奈良盆地周辺の初期修験が出発する。関連する山、あるいはエリアは、相互の影響とそれぞれの位置付けのもとに考察されるべきである。それが三つの縁起を内部資料として一本にまとめた『諸山縁起』成立の意義であり、本稿の視点である。」(109ページ)
川崎剛志編『修験道の室町文化』(岩田書院、2011年6月)
 「室町前期における熊野三山再興は、武家と公家とが共存し、政治と信仰、文化の共有へと傾いていた京の都と、聖地の形と始原、歴史の再創出が求められていた熊野三山とが、室町将軍の意向の下で、改めてその関係を結び直した運動と捉えられるかもしれない。(中略)しかし、こうした運動はやがて後退し、おそらくは応仁・文明の乱を機に、京の聖護院門跡を頂点とする諸国修験寺院の統括と、三山の本願組織を頂点とする勧進事業の諸国への展開という二つの運動が加速したと考えられている。」(川崎剛志「室町前期における熊野三山再興と文化交流」、18ページ)

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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