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アンケート:博物館はだれのためのものか

帝塚山大学博物館経営論アンケート13回目。最終回です。最後にふさわしく、でっかいテーマで。「博物館はだれのためのものか」。回答の50音順に示します。

・一般の人。
・いろいろな善意を持った人たちのためのもの。
・個人ではなく、世界中の人々のための博物館である。日本の博物館なら、日本人(市民)たちのためだが、外国人にもきて欲しいので、日本だけとは限らず、いろんな国の人にも来てほしいと思う。博物館を個人の所有にしたら、せっかく作った人々がムダになってしまうし、市民らも怒るかも知れない。博物館にある遺物・財産は歴史の一部であり、人々の一部であるので、みんなのためのものである。
・市民のもの。
・社会教育施設という面では日本国民全員のためのものである。地域のコミュニティ(にするという目標をかかげている)なら、その地域の人々のためのもの。観光資源ということなら、その地域の人と観光客のためのもの。
・所蔵している遺物についてよく知りたいと思っている人のため。
・知りたいと思う人のため。すべての人が利用する権利はあるかもしれないけれど、誰のためかというと、知りたい学びたいと思う人のためだと思う。
・全ての人。
・そこに関わる時の「私」のためにあります。
・その時にある史料の収集・保管・展示が博物館の存在意義であるから、その時生きている人々、及び、未来に生きる人々のためのもの。
・誰のものでもない。
・地域の人達のためのもの。
・博物館に行くことで、来館者は知識を得ることができ、また学芸員は展示の準備をしていく中で展示をよりわかりやすく見せられる学んでいくので、博物館を利用している全ての人のためのものと思います。
・見に来る全ての人のもの。
・みんなのため。
・みんなのもの。
・みんなのもの。とくに子ども。館長のものでも、学芸員だけのものでもない。
・来館者や利用者、市民のもの。
・来場してくれる人のためのもの。
・利用者のためのものであり、学芸員等スタッフのためのものであり、人類の財産でもある。
・老若男女問わず、全ての人々。学びたい人のためにあると思う。

 博物館はだれのためのものでしょうか。今生きる人、未来に生きる人、地域の人、世界の人、学びたい人、いつか学ぶ人、そんなみんなのものであり、そして、私のものである、といえるでしょう。
 ユネスコ「博物館をあらゆる人に開放する最も有効な方法に関する勧告」をもう一度。博物館は「娯楽と知識の根源であり、美術品、学術資料を保存し、公衆に展示することによって各種文化についての知識を普及し、諸国民間に相互理解を増進」する場所であり、また「人々が従来以上の余暇をもち、かかる余暇がすべての人の利益と文化的向上に利用されるべきであり、博物館はその恒久的な教育上の使命を遂行し、勤労者の文化的欲求を満足せしめるための社会的環境」です。
 私たちは、知識を得ることで初めて他者を知り相互理解を果たし、知識を得ることで初めて自らを知り自己を承認します。自由に知にアクセスすることができることは、とても幸せなことであるといえるでしょう。
 博物館とは、博物館資料を通じて、私を見つめ、他者を見つめる場です。利用し、活用し、そして参加して、博物館をもっと身近に感じ、そしてかけがえのない場所と感じてもらえるように、博物館はもっと進化していかなければなりません。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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