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展覧会・文化財を見てきました(2011/08/15、葛城山麓)

葛城市歴史博物館
・企画展 重要文化財 当麻寺縁起絵巻-上巻-
(7月16日~8月15日)
 最終日に滑り込む。享禄4年(1531)に制作された当麻寺縁起(重文)3巻のうち上巻を展観。土佐光茂の絵、青蓮院尊鎮親王・梶井入道彦胤親王の詞書。見返しに芝琳賢の来迎図があるが、巻き替えで絵巻後半が展示中のため見られず。役行者の霊験譚が大きく取り上げられ、本縁起成立期における修験の勢力の大きさを物語る。古代寺院としての当麻寺は、浄土信仰の聖地と葛城修験の重要拠点という二つの信仰軸によって激動の中世を乗り越えた。ほか、高雄寺(葛城市)の役行者像は元応元年(1319)銘を持つ基準作例。広葉樹(楠か)を用いて、頭体のみならず両足や長いあごひげも一材から彫り出す。背面には「河州阿宿部郡岩壺寺」とあり。側面も背面も間近にみられて大変参考になる。図録なし。
 館を出て、思い立って葛城山麓の寺社を巡拝することにする。鴨山口神社、九品寺、葛城一言主神社、極楽寺、高天原神社、高鴨神社、鳳凰寺、久留野御霊神社、地福寺、草谷寺、大澤寺と車で巡り、葛城修験の痕跡をたどりながら、鎮魂の祈り。ふと見上げた金剛山は神々しかった。
金剛山20110815

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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