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展覧会・文化財を見てきました(2011/08/16、多武峰、吉野)

実家のお寺で明日の法要の準備。途中大雨ふって、空気が湿る。
法要準備中2011/08/16

談山神社
 法要準備が昼で終わったので談山神社へ。社殿の地下に、第二次世界大戦中にもうけられた防空壕内から出土した仮殿を公開中。実際に神像(現在は新廟拝所<旧妙楽寺講堂>で公開)が一時期遷座されていた。御神体をいかに守ろうとしたかを伝える貴重な痕跡。出土後、木枠に取り付けられて公開されているが、土中していただけに、状態はかなり脆弱な感じ。ココロを伝えるために、カタチを維持することも重要なことである。
談山神社20110816

菅生寺
 談山神社から吉野へと下っていくと、吉野町平尾の集落。見上げると龍門山がある、修験の寺、菅生寺(すぎょうじ)へ。義淵僧正が創建した龍門寺の別院とされ、その痕跡を現在に伝える。
 本堂裏手に、義淵墓所とされる五輪塔あり。鎌倉時代のもので義渕とは時代が合わないが、発掘調査で銅製舎利容器ほかが出土しており、奈良県指定文化財となる。奥にある笠塔婆は三輪上人慶円の廟所。建武3年(1336)、慶円から4代目の昭海が建立したもの。慶円は菅生寺の中興とされ、当地で多数の経典書写をしたらしい。三輪流神道を興隆させた慶円の行者的性格がうかがえる、三輪と吉野・龍門はまっすぐ北に10キロほど山をこえるだけで、案外近い。
菅生寺20110816

吉野山
 吉野歴史資料館を訪れ、吉野町史増補編を購入。休館日のところ、臨機応変のご対応を賜り、恐縮と感謝。その後吉野山に登る。如意輪寺では源慶造像の蔵王権現立像(重文)および厨子と、平安初期の如来立像、吉野参詣曼荼羅に注目しつつ拝観。櫻本坊では本尊の蔵王権現倚像(重文)拝観。等身大で青年の風貌に表された特殊な像。大日寺では五智如来坐像(重文)。平安時代後期の像で、もと日雄寺の像であったとされる。蔵王堂にも立ち寄る。仁王門の康俊・康成造像の巨大な仁王像も拝観。山を下りて、世尊寺(比曽寺)にも参拝。来月25日に、和歌山県立博物館友の会でこれら寺院を巡るツアーを行うので、下見がてら、鎮魂の礼拝行脚を行った次第。
 昨日今日と、いきあたりばったりで、修験の聖地を巡りまくった。何が得られたのかは分からないが、その場の空気、そして宗教環境を、感覚のなかに取り込めたかもしれない。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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