観仏三昧的生活のこぼれ話とミュージアムや文化財に関するトピックス。
長谷洋一「康祐没後の近世七条仏師-「内證有之ニヨツテ、小佛師康傳相務之」-」(『関西大学 文学論集』61巻2号、2011年9月)「美術研究本「本朝大仏師正統系図并末流」は、あくまで康祐側の立場からみた系図であり、康祐、二十七代康伝、二十八代康伝までの系譜は、それまでの康猶や康音、康知、康乗に至る「七条左京」家の系譜とは別系統であることが説明できた。原本が行方不明であるために時々に系譜を書き継いだ仏師が誰であるのか判断できないが、康祐を「中興開基」とし、康伝の生没年を記さないことで、まさに「正統系図」となした事情が理解できよう。」(25頁)
Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。
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