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展覧会・文化財を見てきました(2011/11/13、安土城考古博)

滋賀県立安土城考古博物館
 特別展「武将が縋った神仏たち」
(10月15日~11月20日)
 武将がすがった「軍神」に注目し、多様かつ特殊な神仏の数々を集める。展覧会として類例の少ないテーマであり、初公開資料も多数。和歌山・親王院の将軍地蔵像は絹本著色で、背中合わせに双身の着甲菩薩像が描かれる特殊な図像。長野県・永福寺の飯縄権現立像は銅造で、白狐に立つ烏天狗の姿を示し、光背裏面に応永13年(1406)大工源祐正の作の銘あり。妙見菩薩像は、千葉県・妙光寺像(鎌倉時代)、千葉県・東庄町公民館像(鎌倉時代)、東京都・読売新聞社像(正安3・1301)など。埼玉県・密厳院の妙見菩薩立像は、やや年代を把握しにくいが、量感ある体躯の表現、鎬立つ衣紋など、中世の要素が濃厚で、14世紀頃までさかのぼる可能性も。ほか、三井寺尊星王立像、鎮宅霊符神像や、山梨県・熊野神社ほかの刀八毘沙門天像、長野県・開善寺の摩利支天坐像(室町時代)などなど。昨年修理によって銘記が確認された京都府・西方寺の豊国大明神(豊臣秀吉)坐像は、慶長8年(1599)七条仏師康住・康厳による。ごく初期の秀吉像の作例であり、他の秀吉像に見られる風貌の理想化があまり見られず興味深い作例。図録あり(108頁、1100円)。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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