奈良国立博物館・特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」
(12月6日~1月15日)
恒例のおん祭展に最終日に滑り込み。今年度は東大史料編纂所と協力で、春日大社所蔵『大東文書』の調査成果を反映させた内容。図録(80ページ、1500円)には大東延和「春日の神々に使えた社家の歴史」、末柄豊「春日社社家の記録文書類の伝来-大東延慶の果たした役割」など掲載。展示では祭礼のうち、競馬、相撲にも注目。箱書きに山辺郡勝原荘の春日講本尊として元亀2年(1571)に作られたことが記される春日宮曼荼羅(個人蔵)は、社殿前に笏と宝珠を執る貴人を大きく描く珍しいもの。神を顕現させた背景は、個別の特殊事例だろうか、それとも戦国期までの南都で醸成されていたバリエーションの一つだろうか。なら仏像館で弥勒寺の弥勒仏坐像と金剛寺の降三世明王坐像を堪能。
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