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展覧会・文化財を見てきました(長講堂、平等寺)

長講堂 
・京の冬の旅 非公開文化財特別公開 長講堂
(1月7日~3月18日)
 本堂・御影堂の諸尊像が公開中。本堂の阿弥陀三尊像は平安時代末(重文)。院尊造像か。両脇侍が外側の足を垂下させる当該時期においては珍しい作例。奈良風という解釈もありうるが、宋仏画風とも、当麻曼荼羅など阿弥陀浄土図風ともいえる。ほか本堂では、塔頭法光庵本尊の阿弥陀三尊像(鎌倉時代)なども公開。御影堂の後白河法皇像(重文)も開帳。明暦4年(1685)、七条仏師の康知作。かつては鎌倉時代彫刻とみなされ指定されたという話があったと思うが、近世初頭の七条仏師における鎌倉様式の学習の成果。

平等寺
・京の冬の旅 非公開文化財特別公開 平等寺
(1月7日~3月18日)
 因幡薬師の通称で著名。本堂参拝し、因幡堂縁起の複製など拝観。収蔵庫内では、本尊の薬師如来立像(重文)にご対面。平安時代半ば、10c末の作。頭上の座布団は、火事の際に厨子ごと持ち出せる構造となっていて、移動時の破損を防ぐクッションとのこと(ちなみに、本堂外陣の地蔵菩薩坐像脇の弘法大師像も帽子かぶってた)。他、やや小ぶりな清凉寺式釈迦如来立像(重文)は鎌倉時代の作。如意輪観音坐像(重文)は面相部に修理の手が入っているが、鎌倉時代前期の慶派仏師の手になり、定慶に代表されるいわゆる宋風の作例。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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