読書記録、2012年1月分。論文は除く。発行年月日は初版のもの。
内田樹『呪いの時代』(新潮社、2011年11月)「人はどれほどわかりにくいメッセージであっても、そこに自分に対する敬意が含まれているならば、最大限の注意をそこに向け、聴き取り、理解しようと努める。そういうものです。だから、もしあなたが呑み込むことのむずかしいメッセージを誰かに届けようと願うなら、深い敬意を込めてそれを発信しなさい。それがコミュニケーションにかかわるユダヤ=キリスト教の太古的な叡智の一つではないかと僕は思います。」(206頁)
寒川旭『日本人はどんな大地震を経験してきたのか-地震考古学入門』(平凡社、2011年10月)「地震活動が活発であった九世紀ですが、これによって日本が崩壊してしまったわけではありません。私たちの先祖は、多くの地震を体験しながら、これを乗り越えながら現在の文化を築きあげました。過去の地震を詳しく知り、当時の人々にどのような影響を与えたかを知っておくことが、将来の地震に対処する上で大切だと思います。」(242頁)
福原義春編『100人で語る美術館の未来』(慶應義塾大学出版会、2011年2月)「美術館とは他者を排除しない、寛容なるコミュニケーションの場所である。包容力のある豊かな社会のシンボルであるといってもよいだろう。コミュニティーにおける美術館像とはそうしたものでなければならないが、しかしまた、美術館はアートそのものにも責任を担っている。(建畠哲)」(214頁)
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