奈良大学博物館・企画展 文化財はいかに守られてきたか-保存修復 そして戦争・災害・開発・環境-
(1月16日~5月19日)
文化財がいかに守られてきたかを、1、文化財の継承、2、文化財の被災、3、文化財を救い・まもり・伝えること、という3章に分けて、展示室外のケースやロビーも活用して紹介。展示の力点は2章にあり、災害、戦争、開発・環境、火災・その他に分けて資料を展示。「災害」では岩手県野田村図書館で津波の被害にあった図書(保存処置前、大学に寄贈されているとのこと)、岩手県陸前高田市立博物館の津波被害を受けた植物標本(保存処置済み)、宮城県南三陸町西光寺で津波被害を受けた近世の簿冊(保存処置済み)といった奈良大学が関わって行われた文化財の保全活動を示す。ほか、戦時中の文化財の疎開に冠する文書やパネルなども。奈良大学がはぎ取り保存の処置を行った喫茶店バンディアミールの河島英五の壁画や、川から引き上げ保存処置されたカーネル・サンダース像も展示するなど、「硬い展示」に「柔らかい展示」も同居させている。両者の展示手法を変えてもよかったのでは。図録なし。
東大寺ミュージアム・特別展 奈良時代の東大寺
(10月10日~2013年1月14日)
行きそびれていた東大寺ミュージアムをようやく訪問。東大寺総合文化センター内に東大寺図書館やホールと同居するというかたち。大きなケース内に安置の不空羂索観音像と日光・月光菩薩立像をじっくり鑑賞。このケースでの展示が、今後どのように変化していくのか楽しみ。特集展示「二月堂修二会」(2月7日~4月1日)では、巨大な二月堂再建地割図や東大寺寺中寺外惣絵図、二月堂修中練行衆日記などを展示。こうした一見地味でも、東大寺史を紐解く資料の展示は極めて重要で、東大寺にはまた、そうした展示を体系的に行いうる資料と、学僧を含めた研究の蓄積と伝統がある。東大寺の知の殿堂としての東大寺総合文化センターの方向性を少し感じ取れたように思う。特別展の図録あり(210頁、1500円)。子を連れて、大仏殿参拝。菩提樹の実の数珠を義父や義祖父母に購入。子に鹿せんべいを渡して鹿と戯れさせる。遊園地連れて行くよりスリルがあって安上がり。
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平塚の遺跡を歩く
「岡崎城と真田城」 3月24日(土) 午前10時~午後3時
内容:平塚の名城岡崎城と真田城を散策します。
場所:岡崎~真田地区
定員:25名
申込:往復はがきに住所、氏名、電話番号を記入し、3月15日(木)までに申込。
「墨染館と田村館」 4月22日(日) 午前10時~午後3時
内容:相模川沿いの城館、墨染館と田村館を訪ねます。
場所:大神~田村地区
定員:25名
申込:往復はがきに住所、氏名、電話番号を記入し、4月13日(金)までに申込。
講演会
会場:博物館講堂 時間:各日とも午後2時~3時30分 定員:80名 参加自由(会場が満席になり次第締切)
「真田城の発掘調査」 3月25日(日)
「中世の資料と真田城の土器」 4月15日(日)
連続講座『平塚合戦絵巻』
城と合戦を通して平塚の中世の歴史を解説します。
会場:博物館講堂 時間:各回とも 午後2時~3時30分 定員:80名 参加自由(会場が満席になり次第締切)
1 「打倒平家 相模武士の決断」 4月 7日(土)
2 「関東公方の野望 足利持氏と成氏」 4月14日(土)
3 「動乱の世紀 扇谷上杉氏と三浦氏」 4月21日(土)
4 「平塚の戦国 伊勢宗瑞と小田原北条氏の戦略」 4月28日(土)