貝塚市郷土資料展示室・特別展 水間寺の歴史と寺宝
(2月4日~3月25日)
文化8年(1811)に再建された水間寺本堂の再建後200年を記念して、水間寺関係資料を展示。スペースが小さいので展示内容は限定的であるが、享保期の水間寺縁起や元禄7年(1694)の水間寺境内絵図、南北朝時代~戦国時代の文書写や、近世文書などを展観。注目は、行基が水間大滝で龍神から聖観音像を拝受したという水間寺縁起の内容に関連して寺に伝わった「龍掌」で、龍が自らの腕をもいで残したとされる、龍の手のミイラ。実際はおそらく、動物の骨を芯に肉付けして、爪には鶴や鷺などの嘴を取り付けたものだが、龍の手らしく造形している。漆塗りの箱に金網を張って見えやすくしていて、縁起の唱道に用いられたと思われる。キワモノというなかれ。近年の研究水準からいえば、こうした資料こそが水間寺の近世信仰史の具体像を浮き彫りにする上で重要な資料となる。ミイラ好きはお見逃しなく。図録なし。
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