堺市博物館・企画展 開口神社と堺
(2月11日~4月1日)
堺市内の古社、開口神社(あぐちじんじゃ)の中近世のあり方について紹介。重要文化財の大寺縁起絵は元禄3年(1690)の作、絵を土佐光起、詞書を近衛基熙ほかが記す。大寺は開口神社の別当念仏寺のこと。この縁起の白描下絵は堺市博に所蔵される。ほか社蔵の中世文書を多数展示。もっとも古い文治3年(1187)尼妙恵一切経蔵三昧僧供料田寄進状には、花押ではなく、指の長さを示す線を「斗」の漢字のように縦横に引いた指画印が記され、珍しい。図録あり(46頁・300円)。概説は丁寧な考証がなされていて有益なので、展示でも、そうした学芸員の真摯な考証の課程を(たとえごちゃごちゃしても)一つ一つの資料にしっかり付随させれば、資料から歴史が立ち上がる瞬間を共有でき、感動もひとしおとなる。長男は土器パズルに夢中。
鑑賞後、近隣にある自転車博物館サイクルセンターに初訪問し、自転車の歴史をお勉強。絵巻物は素通りした子どもが古い自転車に興味津々(当然でしょうが)。開催していたイベント「手作りおもちゃ教室」で牛乳パックのレーシングカー作りも参加。子どもはさわったり作ったりが好きだが、その先の「考える」をいかに組み込むかが大事だなあ、と自問自答。
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