細見美術館・細見コレクション名品選 麗しき日本の美-祈りのかたち-
(2月7日~4月1日)
細見美術館所蔵の仏教美術の優品をセレクトして展観。鎌倉時代の千手観音二十八部衆像は旧表具の墨書から紀の川市(旧打田町)の福琳寺旧蔵とわかるもの。三十三身が頭上に浮かぶ群像を一幅に納める。また細見古香庵が熊野滞在時に入手したという掛仏群は、痕跡から全て土中していたものながら、鏡板も多く附属している。出土地が分からないのは惜しいが、新宮周辺か。ほか、慈雲尊者の墨蹟や肖像、密教法具の優品、聖教などバラエティーに富むラインナップ。図録なし。
龍谷ミュージアム・開館記念・親鸞聖人750回大遠忌法要記念 釈尊と親鸞
(6期:2月4日~3月25日)
一年にわたって6回の会期を区切って、各会も頻繁に展示替えを行って開催してきた同展。現場の大変さを思うと、自然と頭が下がります。総出陳点数はいったいいかようになるものか。第2期しか鑑賞できていなかったので、なんとかもう一回と、再訪。慶派仏師による鎌倉初期の作例である茨城県・願入寺の阿弥陀如来立像は、東日本大震災で転倒破損し、修復されたとのこと。三重県・善教寺の阿弥陀如来立像は仁治2年(1241)銘のものを始めとする納入品から熊野信仰との密接な関係を示すもの。ほか愛知県・妙源寺の光明本尊(鎌倉時代)など真宗の重宝多数。各会期ごとの図録あり。
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願入寺の娘です。
この度 修復を終え京都で多くの方々に出会う出張は
750年じっとしていた身には新鮮だったかもしれません。
本堂は残念ながら震災の被害に遭い、修復のめどが立っておりませんが、一人でも多くの方々との御縁を結ぶ機会を得ましたこと
スタッフ一同嬉しく思っております。
ご紹介いただきありがとうございました。
機会があれば大洗へもお越し下さいませ。