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展覧会・文化財を見てきました(奈良博・貞慶展)

奈良国立博物館
・御遠忌800年記念特別展 解脱上人貞慶-鎌倉仏教の本流-
(4月7日~5月27日)
 鎌倉時代前期の南都を代表する学僧で、後半生は遁世しながら、法相教学の興隆、戒律復興や南都諸寺院再建勧進などに尽力し、同時代の貴顕や宗教界に大きな思想的影響を与えた解脱房貞慶をクローズアップ。貞慶書写の聖教奥書や著作、講式を軸に貞慶の宗教活動の軌跡とその思想を示し、あわせて貞慶の終焉の地、海住山寺の関連文化財を特集的に展示。
 仏像では、東大寺弥勒菩薩立像、林小路町自治会弥勒菩薩立像、峯定寺釈迦如来立像、東大寺阿弥陀如来立像、東京国立博物館文殊菩薩立像、現光寺十一面観音坐像、海住山寺四天王立像など、鎌倉時代初期~前期の奈良仏師作例がずらり。浄瑠璃寺吉祥天立像も会期最終週に出陳の由。
 海住山寺阿弥陀浄土図の修理に伴って判明した軸木墨書名から、同図と興聖寺兜率天曼荼羅が本来一対のもので、貞慶の安養知足(安養浄土=阿弥陀浄土、知足天=兜率天)思想に基づく作例(ただし制作時期は没後の可能性)と新たに判明。
 同展は規模を縮小して神奈川県立金澤文庫でも開催(6/8~7/29)。図録(286ページ、2000円)は、貞慶理解の上で、所収の年表と併せて関係資料を一望できる便利な文献となりそう。地味だが大切な展示を敢行してくれる奈良博・金澤文庫に感謝。
 名品展「珠玉の仏教美術」(常設展示)にも貞慶やその周辺に関連する資料が散見され、絵画室では、観音特集。見ごたえ充分。
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奈良国立博物館御遠忌800年記念特別展解脱上人貞慶-鎌倉仏教の本流-(4月7日~5月27日)鎌倉時代前期の南都を代表する学僧で、後半生は遁世しながら、法相教学の興隆、戒律復興や南都諸寺院再建勧進などに尽力し、同時代の貴顕や宗教界に大きな思想的影響を与えた解脱房...

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「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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