恒例?となっております、帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケートを、2012年度も公開して参ります。第1回目のお題は、「あなたはMUSEUMに何を求めますか?」。回答の50音順に示します。
・新たな考え方、視点を与えてくれること。なんとも思っていなかった展示物でも、館が情報を与えて、見た人に新しい視点などを持たせてほしい。・今まで知らなかった作品や、作品についての知識を求めています。
・美しいもの、価値のあるものを見られる場所。美意識を高められる場所。
・エンターテインメントと美術。
・おもしろさ。
・完全な状態での記録保存。
・感動。
・客が一人でもたくさん来てくれるようなミュージアム。
・心に響くもの。
・作品の詳しい情報。レコーダーを借りなくても良いように。
・視覚的に楽しめるもの。
・自分が今まで見たことのないものや、あまり世に出ない珍しいものを見せて欲しいと思う。
・自分が綺麗だと思う物などを見て、知識を深めて役に立てる(部屋のインテリアとか、絵を描くのでその材料として)。またその物の使われ方などを知って楽しむ。
・そのモノの情報。
・誰でも楽しめるようなイベント。
・誰もが見て楽しめるようなミュージアムを求めます。また、障害のある方がスムーズに行けるような所が増えるといいと思う。・違う視点からの鑑賞。例えば普段は仏像等を下から、あるいは正面から見ることが多いが、真上から見られるようにするなど。
・展示品の見やすさ、量が多いこと、価値がある物がおいてあるか。館内がキレイであること、過ごしやすい温度であること、展示品の説明文が分かりやすいこと。
・展示物トータルの「世界観」。・展示物に触れることができる。
・鳥肌のたつほどの感動。
・なぜこういう物ができたのか、なぜこういうことが起こったのか、など色々なルーツを知りたい。
・博物館内に納められている資料の展示や、他の博物館から借りてきた資料の統一性のある展示。
・本物。
・見やすさ。
・見やすさや、わかりやすい解説。落ち着いて見学できる状況。
・目で見るだけでなく、体で体感できるもの。
・やはり自分が興味を持って行くところであるから、できるだけ自分が知らない情報を取り込みたい。そのミュージアムがどれだけの情報と個性を持っているかが、私は気になります。・ロマン。
どれも、重要な指摘です。特に興味深かった、赤字でピックアップした意見を強引にまとめてみると、「誰もが楽しめ、新たな考え方、見え方につながる多くの情報を、個性的に、また統一された世界観で提示するミュージアム」となるでしょうか。ほんと、わくわくするミュージアムです。毎年、教えるこちらの身が引き締まります。
ミュージアムへの市民参画がこれからもっともっと促進されていく中、理想的なミュージアム像は、施設側だけでなく「市民」自身もまた見出していかなければなりません。学芸員資格は、取得が「就職」と結びつきにくい資格ではありますが、未来の博物館の担い手として、成熟した市民の一人として参画できるよう、さまざまな学びの入り口を提示していきたいと思います。
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