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アンケート:あなたにとって、なぜミュージアムが必要ですか

 帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第8回目。「あなたにとって、なぜミュージアムが必要ですか」です。博物館への指定管理者制度導入を巡る問題、大阪市による大阪人権博物館への補助金カット(打ち切りを表明)の問題、神奈川県における公共施設廃止の議論が浮上していることを講義で取り扱ったので、このお題としました。回答の50音順に示します。

新たな知識や感動、発見を得るため。また過去に得た知識などを高めていくため。
・うごめく周りの環境や、政治または政治家に振り回されない、正しい知識を得るために必要。
過去の情報を知るために必要。一番必要だと感じたのは戦争に関する博物館。平和な生活を送っている私たちがいる背景には、残酷な戦争が存在していたという事実は、博物館によってかなり実感できた。
・過去の歴史などを知るため。
・娯楽の場ではあるが、特別に必要としない。
・図書館の書物だけでなく、博物館の実物の資料と、学芸員の調査研究の話が聞けるので必要だと思う。
・自分が関心を持った分野を深く知るため
・自分が知らないことを知るきっかけにするため。
・自分の知識・関心を深めるため。ミュージアムに行くということは、何か興味・関心があって行くのだと思います。実際に足を運び、心の中に刺激を与えてくれるところが、ミュージアムだと思います。
・例えば博物館で展示されているものをどのようにして使われていたかを感じるために、必要だと思います。
・知識が増える場所だからミュージアムは必要だと思う。実際に実物を見ていると新しい発見とかもあるので…。
・手っ取り早く、過去の道のりを知ることができ、なおかつその時代について深く知ることによって楽しくなってくるから。
・展示物などではなくて、あの空間が好きだから。
・人と人が出会うには、自分から、あるいは相手からでもいいですが、「あいさつ」しないと始まらないと思います。私たちが何か作品と出会うには、その作品が既にカタチとして成立していなければなりません。だとすれば、ミュージアムに出向くことで私たちはようやく作品と出会えると思います。私はミュージアムという窓を通して、作品と出会うことができると思います。窓からのぞむすてきな景色を私は探しています。
・普段は見られないモノを実際に見られたりできる。他に、モノを近くで見て、何か感じることができたりと、色々な機会を与えてくれるから必要だと思う。
・普段触れられない「一級品」と出会えること。脳内ストックを増やすため。自分の感性を養うため。
本物の作品を通して、様々なことを考えたり、心を動かされたりするのは、かけがえのない時間です。
・ミュージアムに行くと、自分が知らなかった事がたくさん分かるし、自分が知っていることももっと深く知ることができる場所なので、自分の知識を広げるために必要な場所。
・ミュージアムは娯楽でもあり、勉強にもなるから。
・昔の人が使用していたものや、様々な仏像とかが見られるから。また同時に教養も高めることができるから。
・もともと博物館が好きだったので必要。歴史的に価値のあるものを見るのは大事なことだと思う。
・歴史などは個人で継いでいけたりするが、伴う資料をうまく継げるのは博物館が適していると思うから。
私の好きな作品に会える場所だからです。

 あらためて問われると、案外、難しい問いであったかもしれません。
 回答の中にあった、人と人の出会いと同じく、人と資料(作品)が出会う場としてミュージアムを捉えるというものに賛成です。一般的に、ミュージアムという場でレプリカが不評を買う場合があるのも、この「出会い」という感覚にそぐわないからでしょう。
 ここでは、ミュージアムは、資料にもとづき、情報に、歴史に、思想に、かたちに、さまざまなものに、同じ空間の中で直接「出会う」ための、そして「知る」ための場である、と捉えてみたいと思います。
 私の心を動かし、そして心を広げてくれる資料、あるいは失うと取り戻せないかけがえのない大切な資料に会える場所だから、私はミュージアムは必要だと思います。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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