和泉市いずみの国歴史館
・特別展 ほとけのかたち-和泉市内の仏像・仏画展-
(5月19日~7月16日) 会期終盤に、ようやく訪問。和泉市史編纂事業に伴う調査で把握されてきた仏教美術を展観。注目は、施福寺の大日如来坐像。像高22.4㎝の小像で、針葉樹(たぶんヒノキ)、両手が当初か後補かの見極めが必要であるが、9世紀半ばから後半にかけての密教尊像。台座は蓮肉部上縁で裁ち落とされてるが本体と共木であったのでは。冠ゾウ(リボン)が背面に垂れることなど密教図像に忠実。尊格については、なお検討の余地あり。ほか、平安末~鎌倉初期の羅漢寺大日如来坐像、平安時代期ごろの施福寺地蔵菩薩立像や松尾寺の仏画など。施福寺には興味深い作例が多いことを改めて認識。図録あり(18頁、300円)。
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