東大寺ミュージアム・特別展 奈良時代の東大寺
(2011年10月10日~2013年1月14日)
和歌山県文化財研究会の見学会にボランティアで参加して解説。「天才仏師運慶を生んだ奈良」をテーマにしてルートも選定。まず南大門仁王像前で、惣大仏師運慶の作であることを解説。東大寺ミュージアムでは、不空羂索観音立像と宝冠について、館内外で解説し、奈良時代彫刻とそれに大きな影響を与えた唐様式について解説。大仏殿にもまわり、重源による復興造営、公慶による復興造営について話し、大仏拝観。
長岳寺 長岳寺を訪問し、本堂でご住職の軽妙な法話を拝聴し、続いて阿弥陀三尊像について解説。造像を発願した願主憲幸について、同時代様式(定朝様式)との差異、それを導いた奈良時代彫刻からの学び、奈良仏師の活動圏の地理的・文化的特徴、それから推測を多分に含ませながらの造像背景の解説を行う。仏師と願主は新しいものを造ろうとしたのではなく、典拠を異とする「あらたかなもの」を造ろうとした、という仮説を開陳。
石上神宮 国宝の拝殿内にて正式参拝の後、禰宜さんから神宮や物部氏、魂振りの神事等についての解説を拝聴。その後摂社の国宝拝殿を見学。もと、永久寺鎮守社拝殿であることと、永久寺の歴史、修験の三十六大先達の一つで、和歌山とも実は縁があることなど解説。
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