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携帯電話の思い出-web上の展覧会-

 帝塚山大学博物館経営論の講義で、ミュージアムと市民参加・市民参画について話し、その実践編として「マイミュージアムギャラリー」についてもお伝えしました。これは、誰もが持つ思い出の品を思い出とともに展示することで、あらゆるモノが歴史を物語る資料であることに気づいてもらい、そして附属する思い出によってそのモノの見え方も変わることに気づいてもらうという展示で、和歌山県立博物館のロビーで継続して開催しています。
 ということで、そのマイミュージアムギャラリーの実践を、誰もが持っている携帯電話で受講生にチャレンジしてもらいました。講義時間中に自分の携帯電話の思い出を用紙に書いてもらった後(本当はインタビューの方がいい思い出が引き出されるのですが)、講義室に写場を作り、みんなの携帯電話を撮影しました。ギャラリーというからには観覧者がないといけません。ということで、このブログ上で展示公開させていただきます。
 それぞれの携帯電話についての思い出、そっけないものもあれば、感動的なものもあります。大量生産される携帯電話も、それぞれの思い出とともに見ると、その人の歴史を物語るこの世に一つしかない携帯電話であることにお気づきになると思います。
 どうぞお楽しみ下さい(それぞれの画像をクリックすると拡大されます)。

携帯電話の思い出-web上の展覧会-
マイミュージアムギャラリーの実践

ak3
(女性)
 この携帯を買い換えてから一年程たちます。バイト代がたまったので、いろいろなアプリで遊べると思い、スマホに買い換えました。
 現在は写真を撮ったり、GPS機能を使って迷い子にならないようになどと生活の一部になっています。

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(男性)
 この携帯で初めてとったのは「はにわ」である。
 私が小学生の時、奈良公園近くの土産で、初めて「はにわ」をみた。もちろん、土産用につくられていた「はにわ」であったが、教科書の中のものが手にとることができたので新鮮な印象を受けた。両親にねだって買ってもらった時のことは今でも思えている。
 今では、少し恥ずかしいと思うので待ち受け画面にはしてはいないが、フォルダの中には、両親に買ってもらった「はにわ」が眠っている。初心に戻りたい時などに「はにわ」の画像をフォルダから掘りおこして見るようにしている。不思義と初心に戻れるからだ。手のひらに乗るような、土産の「はにわ」も、私の心の中では大きく力強く存在している。

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(男性)
 大学に入学した頃の携帯電話です。現在では、メインの携帯電話の電池が悪くなった時に使うサブ的存在です。この携帯は、同じ機種ですが、購入時のものではありません。
 一回生の夏休みに突然電源が入らなくなり、ドコモショップに持って行き見てもらったが修理に出しても電源が入るかわからないと言われ、「電話帳+写真といったデータが全て消えるが新品と交換させていただきますがどうしますか」と言われ、直る保証が無いなら新品の方が良いかなと思い交換してもらいました。しかし、写真は仕方ないにしても、中学・高校等の友達全員の連絡先がわからないのはやはりショックでした。ノート等に全員の連絡先をメモしておけばと思いました。1人だけわかりやすいアドレスの人がいたのでその人にだけ連絡して、大学の友達だけでも知れたらと思い連絡を入れたが返事が遅い人なので、とりあえず待っていました。
 親に交換してもらった事を伝えると電話帳預かりサービスに入っていたらしく、電話帳が復活しました。そして、返事の遅い人からメールが来た頃には、電話帳のデーターが元に戻っていました。
 現在ではサブではありますが、ゲームで自己新を更新したりしているので必要な携帯電話です。

ak6
(男性)
 この携帯電話は高校卒業ぐらいの時に買って、今現在で3年目になっている。地元で買って関西にもってきてるため、親や友人に連絡する時は必ずこの携帯電話を使っている。だから自分にとっては、とても大事なものです。

ak7
(男性)
 昨年の冬、昔から尊敬していたアーティストと会う機会があり、このケータイカメラで一緒にツーショットを撮ったのが何よりの思い出です。

ak8
(男性)
 この携帯電話を手に入れた当初は新しいものを使うという目的であったが、カメラではあらゆる場面を撮影し、カメラロールを見て思い出したりし、誰かとメールや通話をするだけではなく、この携帯電話を使って何かをするという手段に変わっていった。この携帯電話を壊さないようにするため、カバーをつけ、ただのケースだと面白味にに欠けると感じ、少し変わったデザインのカバーにした。

ak8
(男性)
 初めて親に買ってもらった携帯電話で高校一年生の頃から今までずっと使っていますが、特にこれといった思い出は、先程述べたようなものしかありません。

ak10
(男性)
 購入したのは去年の年末。このスマートフォンを選んだのは、大きな特徴として、従来の携帯電話と同じようにテンキーが付いていたから。

ak11
(男性)
 この携帯電話の所持を許されたのは、大学2年生の冬頃だった。携帯電話会社へ仮契約を行った時、品薄であり、2~3週間程待った時はもちろん、実際に手に取り、操作する時にに、興奮と、ある種の感動すらしていた事を記憶している。このiPhoneの操作は直感的で早く、技術の進歩をも感じた。

ak12
(女性)
 そもそも、この携帯を買うこととなったのは、前に使っていた携帯の通信機能が使えなくなってしまったからでした。急に壊れてしまったその携帯を最初は修理に出そうとしましたが、店員さんにもったいないと言われ、ポイントなども使い格安で買った携帯です。
 前の携帯が古かったせいもあり、新しい携帯の機能の良さにひどく感動したことを覚えています。今は傷だらけで,当時のような新しさはもうありませんが、中身はずっと変わらず、必要な情報や友人とのつながりを与えてくれる大切な携帯です。

ak13
(女性)
 このケータイは、私が今年の1月まで持っていたものです。私はどうしてもこのケータイを捨てることができません。それは私の片思いが実った瞬間を、一緒に過ごしたためです。
 このケータイで初めて彼とメール・電話をしました。私がアタックして、その想いが実った時に、このケータイを握りしめて泣いてしまいました。今でもそのことを忘れていませんし、ケータイやそのデータを見る度に、笑顔になったり涙ぐむこともあります。
 そんな彼とは、今年で9ヶ月を迎えます。彼にもそうですが、このケータイに私は大きく支えられ、そして感謝をしています。見た目はボロボロですが、私にとっては大切な宝物です(^_^)

ak14
(女性)
 私はiPhoneを持つことに憧れを抱いていました。前の携帯から変更する時に、ウキウキしていた事を今でも覚えています。憧れのiPhoneを持って思った事は、操作方法が意外と難しいということでした。持ったはいいものの買った当初はメールもろくにできなかったです。3ヶ月ほどたった今では少しずつですが操作も慣れてきて楽しく使っています。

ak15
(女性)
 人生初の携帯で高校生活3年間お世話になった携帯です。
 中のデータはすべてパソコンに移してしまっていて、この携帯では見れませんが、中には教室、友達、校舎など、青春がいっぱいつまっていました。
 他の人と比べて性能はおとるし、ネットも制限されていたので早く変えたい!とよく思っていたものですが、今ではいい思い出です。

ak16
(女性)
 現在修理中のため残念ながら写真は代替品です。元の私の携帯はピンク色のスライドです。2年以上たった携帯は初めてで、色や形や画質が良いために長く使っています。
 そんな携帯との1番の思い出は、初めて海外旅行に行った時に一緒に連れて行ったことです。実際に使ったのは写真を撮ったり、アラームを使ったりです。時計は日本時間のままだったので、一緒に日本時間を共有していました。(笑)
 他にも思い出のつまった写真が入っています。愛着のある携帯です。

ak17
(女性)
 この携帯を使おうと思った訳は、前に使っていた携帯が全然届かなくて、2年契約してたんですが1万円払ってでも電波が届くものに換えたくて、これに決めました。おかげさまで電波がよく届きます。
 感動的なエピソードは特にないのですが、この携帯を両手で触ってた時に大学の先生から「聖徳太子か!」とつっこまれたことが一番印象に残っています。

ak18
(男性)
 私が携帯を使いだしたのは中学からでした。この携帯は、3台目になります。
 現在の携帯は、私がやっているサッカーの、2年前に開催された全国大会で優勝した翌日に優勝祝いに自分で購入したものです。
 この携帯を見ると、今でも試合での出来事が思い出されます。まだ、もう少し使い続けたいと思います。

ak20
(女性)
 2年近く使っている携帯電話。シンプルなデザインとボタンの押しやすさが気に入っています。
 世間では、どんどんスマートフォンが普及し、電車に乗っても大半の人がスマートフォンを触っている今日。私も買い換えようか迷っていますが、なかなか踏み切れずにいるので、まだ当分の間、この携帯電話にお世話になりそうです。
 私はあらゆる所でよく携帯電話を落とすため、傷だらけですが、その傷も思い出の一部となっています。

ak21
(男性)
 出かける時には、必ず持ち歩いて、祭りや季節の風景を写真に残こし、その時の思い出がたくさん詰まっています。ないと不安な気持ちになり、どんな時でもあるだけでなんとなく落ち着きます。友だちや親、兄弟との連絡をとる大事な手段になっています。待ち受けやストラップも自分の好きなものにできる自分だけの携帯になるところが好きです。
 最近では、スマートフォンが流行っていますが、変えたいという気持ちにもあまりならないほど、今の携帯に愛着があるのだと思います。落としたり、キズついたりして、ボロボロになってきていますが、それだけ色々な思い出があるので「物」としてではなく「友だち」や「仲間」というものになっています。

ak22
(男性)
「Hello from New Zealand」
 昨年の地震のことがあったから、必ず携帯電話を持ってきてくださいと言われていた。実際今年は災害を生むような地震はなかったし、絶対に必要な局面には至らなかった。それでもこの携帯は僕にとっては特別だ。
 僕の父は仕事の都合で日本には基本的にいない。外国を点々としている。そんな父に憧れていることは内緒だが、ニュージーランドへ行くと決めたとき、父に応援してしてもらったのは嬉しかった。飛行機がニュージーランドに着いてからは僕は短く父にメールを送った。「もう着いたよ。こっちは元気。そっちも体に気をつけて」と英語で。父からは返信があった。「I'm OK.Enjoy manything in NZ.Good luck」
 僕はニュージーランド。父はエジプト。時差にして11時間である。まだ帰国まで長いけれど頑張ろうと思った。この携帯は約3000㎞離れた僕たちを繋いでくれた特別な携帯だ。

 以下は、思い出は恥ずかしいのでウェブに公開しないでください、という受講生の携帯電話です。せめて画像だけでもお披露目しておきます。
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製品としてのケータイに、みなさんのいろいろな思い出が詰まっていて面白いですね。
いつも携帯していて肌身離さずいろんな用途に使われるかけがいのないものとして、これからもいろんな思い出を作っていければいいと思いました。

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プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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