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アンケート:私が求めるミュージアムのユニバーサルデザイン-こんなミュージアムなら使いやすい-

帝塚山大学博物館経営論の受講生へのアンケート、2012年度第12回目。「私が求めるミュージアムのユニバーサルデザイン-こんなミュージアムなら使いやすい-」です。(回答50音順)

・映像機器を取り入れた博物館です。
・仮面などのレプリカが作れて触れることができる展覧会では体験コーナーを作るなど、あらゆる人が展示物を見たり触れたりして楽しめるような工夫。
・監視・警備の人の視線が気になるので、警備体制をゆるめると気軽に来館しやすいので使いやすくなる。
・監視している人が少ない博物館。静かすぎない博物館。字のフォントが小さすぎない博物館。コードレスの博物館。資料との距離が遠すぎない博物館。
・車イスの人のためにスロープをつけていた法が利用しやすいと思います。
・作品を見るだけでなく触れたいし、何か経験とか体験とか、そういうことができるミュージアムがもっと増えたらいいなと思う。
・様々な言語を扱うミュージアムを目指す。
・さわって楽しめるミュージアム。
・室内の段差をなくすとか、雰囲気を仏教っぽくする等。
・それぞれの展示室に疲れた人が休憩できるように倚子を数脚設置する。
・展示品の説明文を、もう少し字を大きくした方が見やすいと思う。
・複製品とか実物でもいいのでやはり触ることが出来ると良いと思います。
・僕にとってのユニバーサルデザイン化を求めるものは、壺とか有名な建物をレプリカとして作ったら使いやすいと思います。
・ミュージアムの最後にある売店にて販売している図録を、紙の質を落として、モノクロにしてもいいので、値段を下げればとっつきやすくなると思う。
・目に見るだけのところが多いので、もっと手にとってさわったりできるようなところがあるといいなと思う。
・盲目の方用の点字パンフレット(コストはかかるかもしれないが)。
・安い入館料。自由に閲覧できる資料置き場(展示物の関連資料など、美術館ではたまに見る)。
・やはり触れる展示が一番よいと思います。講義でも話されていましたが、資格障がい者だけでなく、私たちも楽しめる方法だと思います。特に触れる展示は子供たちが喜ぶと思います。
・ユニバーサルデザインというとどうしても利用客への配慮というように考えがちになるが、それと同じくらい館の従業員も大事だと思う。みんなにとって過ごしやすいことが、その本質だと思う。歩きやすい通路、見やすい字、音声サポートは必要になるだろう。もっと必要だと思うのは学芸員の人間らしさを見ることのできる場があるといいと思う。個性を認めてもらえる場、共有できる場所としてミュージアムにはそうあってほしい。黙ってみるのもいいいけれど、楽しいおしゃべりのある博物館もいいと思うのだ。
・レプリカの作製に実物と同じ素材を使うのはどうでしょうか?予算が必要になりますが、伝統文化保存のためにはよいと思います。また障害者の方も読んだりできるような図録もあれば、より広く来てもらえるようになるのではないでしょうか。
・私にとって博物館は難しいところというイメージで、小さい頃はおもしろくないと思っていました。なのでハンズオン展示を増やし、子供も楽しんで訪れることができればよいのではないかと思います。

 ユニバーサルデザインという概念とは厳密には一致しない回答もありますが問題なし!。監視されているのがイヤ、という意見が複数ありますが、よく分かります。
 だれもがすごしやすく、使いやすいミュージアムであるためにはどうすべきか、施設側は常に考えていかなければなりませんし、利用者もまた声を上げていかねばなりません。多くの制限を課すことで利用者をコントロールする古いタイプのミュージアム像(館内は静かにせよ等)から脱却していかないといけないと思います。

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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