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玉稿拝受(「観音懴法」その成立と発展に関する一考察)


「つまり義持は天台の法華懴法(御懴法講)に代わって観音懴法を行い武家の威儀を示そうとしたのではなく、武家の新しい修懴として観音懴法の整備・修懴を進めたと考えられる。
 義持は観音懴法を整備・修懴する際、相国寺を中心とした夢窓派の禅僧とその寺院を中心に整備・修懴をすすめさせ、月次行事を発願していた。(中略)さらに懴法は祈祷と捉えうるが、幕府の祈祷が公家の祈祷を凌駕してまで武家の威儀を示したという例は、観音懴法においては認められず、義持の考える公武関係のあり方として、並び立つ関係を是としたこと、そして観音懴法は自分の好みも反映した懴法として、修懴されたと考えるものである。その観音懴法こそが「新様」の三十三観音図を製作させた法会であり、契機であったと考えるものである。」(201頁)

立畠敦子「「観音懴法」その成立と発展に関する一考察-経典・式次第の比較・分析を中心に-」(『花園大学国際禅学研究所論叢』7、2012・3)
ありがとうございました。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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