9月1日
パラミタミュージアム・開館10周年記念特別企画 祈りと救いの美 南都大安寺と観音さま展
(8月30日~10月10日) 奈良・大安寺と三重県内の観音像を軸に、近隣県から観音像の優品を集めて展示。愛知県・平勝寺の聖観音菩薩坐像(重文)は像内に平治元年(1159)銘がある丈六菩薩像の基準作例。残念ながら台座・光背は未出陳。ほか三重県・宝厳寺、瀬古区、奈良県・置恩寺、長谷寺、和歌山県・円満寺、法音寺、薬王寺の十一面観音菩薩立像など個性的な像が並ぶ。浜松市美術館、泉屋博古館、大阪市立美術館、大和文華館所蔵の中国製金銅仏にも目配り。
展示室は1室のみで、黒色の背景のもと、35躯の観音像を整然と林立させ、照明をやや絞って印象的な展示空間作りを行っており、大変魅力的。細部の鑑賞のために、係員さんに声を掛ければ懐中電灯貸し出しサービスもあり。
特定の尊像に絞った展示、最近はありそうでなかったが(何のためにやるのか、という展示コンセプト作りが難しい)、大安寺領の大安町(現いなべ市)つながりを軸に、館名の由来である般若心経冒頭に「かんじーざいぼーさーぎょーじんはんにゃーはらーみーたーじー…」と登場しその智慧の象徴である観音を結びつけた力技で、貴重な機会を作っていただいたことに感謝。
なお同館所蔵の目玉作品である、長快作の長谷寺式十一面観音立像は同展出陳品という扱いではないが、興福寺禅定院旧在と推定される像であり併せてご鑑賞を(一階通路に展示)。図録あり(70ページ、1000円)。
「熊谷守一展-孤高の青空-」が同時開催中。赤い輪郭線の可愛い猫だけ見てると想像できない画風展開を知る(その「白猫」の額が少し傾いてる…)。
名古屋市科学館・空飛ぶのりもの~大空から宇宙まで
(7月21日~9月2日) ライト兄弟が作った最初の飛行機の復元機など展示。イベント的な展示でまとまりなく、内容はもう一つ、という印象。子はフライトシュミレーターのゲームなどして楽しんでいたので、まあよし。それよりも常設展の膨大な展示量に圧倒。施設中、歩き回って、触りまくって、子と楽しむ。来館者も多くご同慶の至り。見学後、トヨタテクノミュージアム産業技術記念館にも立ち寄り、車など見る。子は仏像より、飛行機や車。まあ、当然ですね。
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