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展覧会・文化財を見てきました(奈良博「第64回正倉院展」)

10月29日
奈良国立博物館
・第64回正倉院展
(10月27日~11月12日)

 恒例の正倉院展。阿弥陀二十五菩薩像を自館で展示中なので、甘竹簫、鉄方響に興味をもって眺める。今年、「最重要資料」の扱いを受けているのは、瑠璃坏。紺色のガラスに銀製台脚がついて、豪華さを増す。本作品のみ、最前列で見る場合は、別の列に並ぶ方式。密陀彩絵箱は、唐草や鳳凰、怪魚等を大変おおらかな画風で描きながら、文様配置は整然と計画されている。その不思議な魅力に引き込まれる。紫檀小架の小さくて、細密で、華奢なその造形と、昨日作ったような輝きに驚き。図録あり(144ページ、1200円)。正倉院展を見るときは、常に「近代」を意識するが、さすがに図録概説(西山厚氏)では、宝物を守った人々の心に寄り添うというスタンスによって、国家主義からは絶妙に距離を置いていて、勉強になる。
 帰宅途中、奈良市八島町の嶋田神社に立ち寄る。同社本殿(奈良市指定文化財)は、もと春日大社本殿第三殿として宝永6年(1709)建立、享保12年(1727)の遷宮に伴い祟道天皇社本殿(現祟道天皇八嶋陵)として移築し、明治19年(1886)に近隣の嶋田神社と合祀して移築されたたもの。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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