読書記録、2012年11月分。論文は除く。発行年月日は初版のもの。
金山喜昭『公立博物館をNPOに任せたら』(同成社、2012・3)「直営館は、原則や制度に縛られて硬直的な運営になりがちである。しかも開館してから年数が経つほどマンネリ化に陥りやすい。その結果、活動が低迷化して、入館者数は減少する。だがNPOには新奇性や挑戦心がある。限られた指定管理料という制約はあるものの、それでも市民としての感覚を発揮して何とか利用者に喜んでもらえる施設にしようという気概をもっている。」(170頁)。
釈徹宗・高島幸次『大阪の神さん仏さん』(140B、2012・8)「(高島)明確な教義がある仏教に対して、神道はどんどん上書きされている、変わっていく。日本の宗教風土を考える時に一番面白いのがこれなんです、変わらない創唱宗教であるところの仏教と、変わり続ける神道が習合していたのが普通なんですから。(中略)世界中で日本ほど創唱宗教と民間信仰を一体化させた民族はそうないんじゃないでしょうか。」(59ページ)
山本ひろ子『中世神話』(岩波書店、1998・12)「かくして天の瓊矛は、至高の霊物としての王座を、地上の王権のレガリヤ=三種の神器に明け渡した。その交代劇による思想的結実こそ、『神皇正統記』における三種の神器の絶対化と神国観念の宣陽にほかならない。」(208頁)
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