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展覧会・文化財を見てきました(高野山西塔・霊宝館)

6月1日
高野山壇上伽藍 西塔内観
(5月25日~6月2日)

 高野山壇上伽藍に大塔(高48.5m)とともにそびえる西塔(高 27.3m)の内部公開。仁和3年(887)の建立後、幾度も被災し、現在の塔は天保5年(1834)の建立ながら、五間四面の大塔形式の平面を見せる稀少な建造物。内陣は根来寺大塔のように円形の宝塔形式とはせず、柱や組物などに豪華な彩色が施される。内部に入って、その巨大さを改めて認識する。新たに建立中の中門の工事の様子も少し見学。柱に丹が塗られ始めていた。

高野山霊宝館
 企画展 悠久の美-高野山の金工品-
(4月27日~7月7日)

 高野山伝来の金属工芸の優品を多数展観。密教法具は、平安時代初期(あるいは唐代)の大ぶりで鋭く尖った豪快な初期作例から、平安時代、鎌倉時代、一部近世の資料も含めて種類別に並べ、、そのかたちの展開をたどる。ほか、山上に集中して残っている中世の磬や、奉納された刀剣類もまとめて展示。
 初公開資料である円形華鬘形鏡像(金剛峯寺蔵)は、中央に十一面観音を彫り表した木瓜形の鏡を嵌装し、周囲に宝相華唐草を立体的に切り出したもので、その文様表現は鞆淵八幡神社の沃懸地螺鈿金銅装神輿附属の華鬘と類似し、同様の華鬘は山上の宝寿院にも残る。展示ではやや時期を下げるが、平安時代末~鎌倉時代初期ごろか、とも思う(もちろん要検討)。こうした興味深い資料が今なお新たに見出されるのが、高野山の奥深さ。山下では近世以前の仏具類がほとんど残存していないのも不思議だが、普段まとまって見る機会の少ない資料群なので、目をキラキラさせながらお勉強。図録無し。
 ほか、特別公開として、曽我直庵の鶏図(宝亀院)、商山四皓及虎渓三笑図(遍照光院)が新館で展示され、本館には伝曽我二直庵の鶏図(桜池院)、海北友松の人物図7幅(宝城院)を展示。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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