「日記と紙背文書とは、その理解に関して相乗効果を有するものであり、それ自体厖大な分量を有する『大乗院寺社雑事記』においても、紙背文書の公開はきわめて大きな意味を有するものであるといえるわけである。」(末柄2008・10頁)
末柄豊「『大乗院寺社雑事記』の遊紙の錯簡について」(安田次郎『興福寺旧蔵文書による古文書と古記録の関連についての史料学的研究』(2005?2007年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書・2008年3月)所収)
上記科研費報告書を頂戴しました。史料の本来の位置を取り戻していくことは、まさに切断されたコンテクストの復元だと思いながら拝読させていただきました。同書の「寺社雑事記紙背文書花押・署名総覧」も大変なご労作で、こういった貴重な成果を共有させていただきありがとうございます。根来寺十穀牛庵、絵所大輔法眼清賢などの署名・花押から、文書内容に思いを馳せる楽しさ、です(中身を確認できるのはいつになるやら、ですが)。
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