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展覧会・文化財を見てきました(香雪美術館「仏教美術の輝き」

10月1日
香雪美術館
 開館40周年記念名品展第3期仏教美術編 仏教美術の輝き
(9月23日~10月27日)
 朝日新聞創刊者村山龍平が収集した仏教美術を展観。絵画では稚児大師像(前期)、二河白道図(後期)、毘沙門天像(前期)、聖徳太子像(後期)、法華経絵巻、稚児観音縁起絵巻といった同館を代表する重文の資料とともに、来迎者を迎えに行った阿弥陀と聖衆が浄土へと帰って行く様子を大和絵風に描いた帰来迎図(上空の僧侶三人は誰?)、浄瑠璃寺の吉祥天立像を写した吉祥天像(浄瑠璃寺像が中世に霊験仏として認知されていた?)、錫杖を持った長谷寺式の十一面観音像(甎積みの床で大盤石の表現に替えている?)といった興味深い資料など多数。
 彫刻では修理なった平安時代初期の薬師如来立像(重文)をじっくり。頭体と両袖を含み一木で木取りし、材の制約のために右脇を大きくえぐって立体感を強調し、下半身はねじれて上半身とは違う方向に正面が向く。しかしそれらの「ゆがみ」が破綻とならずに「動き」を演出するのが、平安初期彫刻の魅力である。天平期乾漆像である菩薩立像もじっくり。どこまで後補と捉えるかなかなか悩ましい。図録なし。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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