観仏三昧的生活のこぼれ話とミュージアムや文化財に関するトピックス。
長谷洋一「大仏師系図と七条仏師」(『関西大学文学論集』63-4、2014・2)「このことから蔵之丞が所持していた京都国立博物館本は、禁裏御用を失ったことで無用となり定覚に譲与され、定覚は京都国立博物館本に書かれた内容、得に了無以下の事績をそっくり自らの先祖に繋がる事績として語られている。つまり大仏師系図は、支証のひとつとして他の仏師に譲与され、新たな所持人が大仏師系図に記された系譜・事績を引き継ぐ形で僧綱位獲得のために使用されたことがうかがえる。」(長谷2014、16頁)
Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。
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