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展覧会・文化財を見てきました(印刷博物館・東京藝術大学大学美術館・東京国立博物館)

印刷博物館
 3Dプリンティングの世界にようこそ!-ここまで来た!驚きの技術と活用-
(3月11日~6月1日)

 3Dプリンターの原理と用いるさまざまな材料(樹脂・金属・ゴム・紙・石膏など)を示し、医療、教育など活用の展開、自らデザインして作品を作る新たな生活スタイルのイメージなどを、ギャラリーで紹介。立体データ作製に使うCADソフトの体験コーナーも設ける。実際にさわれるものも多く、素材の違いなどを実感できる。図録なし。

東京藝術大学大学美術館
 観音の里の祈りとくらし展-びわ湖・長浜のホトケたち-
(3月21日~4月13日)

 滋賀県長浜市と連携した仏像展。平安初期観音像の名作の一つ、赤後寺(日吉神社)の千手観音立像をはじめとする18件の観音像を、それら仏像が地域住民の紐帯として守られ続けてきた歴史とともに展観する。歴史・文化を背景にした地域の特色(今に生きる宗教文化財の集中残存地域)を明確にし、「長浜市」を広くアピールするイメージプランディングの一環と拝察するが、文化財行政担当者の、文化財保有者・管理者との長年にわたる誠実で地道な関係作りがその基盤にあることも、展示や解説からは伝わってくる。会期短いが、ぜひご鑑賞を。図録あり(134頁、1500円)。

東京国立博物館
 開山・栄西禅師800年遠忌特別展 栄西と建仁寺
(3月25日~5月18日)

 建仁寺と塔頭、関連寺院の文化財を集約して、茶祖・密教僧・禅律僧・東大寺大勧進といった、臨済禅だけに収束されない栄西の人物像を提示するとともに、歴代の僧侶の肖像、狩野山雪・長谷川等伯・海北友松の大画面の作品など、大寺の風格を展観する。俵屋宗達の風神雷神図屏風は、最後の部屋でトリを務める。南北朝期の建仁寺住職聞渓良聡が中興した六道珍皇寺の小野篁・冥官・獄卒像は、元禄2年(1689)ながら鎌倉時代彫刻と見紛うばかりの優れた出来映えの大作。仏師院達の作。図録あり(350頁、2600円)。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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