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【玉稿拝受】 石川知彦「三宝荒神像の種々相 序説」(『仏教学研究』70、2014・3)

「現存最古の荒神像の遺品になる金峯山経塚出土の線刻扉絵は三面八臂であり、これに次ぐかと思われる道川神社像は三面六臂の忿怒形、そして絵画で現存最古級かと思われる道隆寺本が八面二臂像であり、成立後しばらくは三宝荒神の図像は一定していなかったかと考えられる。
 その後三宝荒神の造像が活発化する室町中後期に至ると、三宝荒神の図像は早速に一人歩きを始め変貌を遂げていく。一方で如来荒神や蔵王権現と習合して新たな像容を身に纏い、一方では五面十臂像が現れたり、驚愕すべき八面八臂像が生み出されたりと、造像儀軌を持たない三宝荒神は独創的な姿に変容していった。」(32頁)

石川知彦「三宝荒神像の種々相 序説」(『仏教学研究』70、2014・3)

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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
仏像の研究者です。
奈良大学の教員だったりもします。

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