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亀岡市文化資料館企画展「ふるさとの名品-指定文化財の世界-」

亀岡市文化資料館
 企画展 ふるさとの名品-指定文化財の世界-
(6月7日~7月13日)
 亀岡市内の指定文化財とともに、市域における文化財保護施策の歴史を紹介。宗堅寺如意輪観音坐像(府指定)は、像内に永仁6年(1298)、大仏師安阿流法橋賢清(及び弟子清(?)春)の銘記がある、「宋風」表現が見られる六臂等身大の坐像。大円寺の薬師如来坐像(市指定)は平安末~鎌倉時代初めごろの鉄仏。同じ型から鋳造された同笵の作例がドイツ・ケルン東亜美術館、京都市右京区の念仏寺に伝来し、鉄仏研究の上で重要。真神寺の石造御正体(鎌倉時代・府登録文化財)は、一見瓦当のような形状だが、如来像2躯、十一面観音像、地蔵菩薩像を刻出。神体として機能したものか。
 ほか、穴太寺観音縁起(府指定)、出雲大神宮棟札、愛宕神社社殿の建築古材(重文)や、市ゆかりの文化財として東博日光菩薩坐像(金輪寺伝来<市域には金輪寺が2つある!ことも初めて知る>)、天王立像(大宮神社伝来)などのパネルも展示。また、明治時代の臨時全国宝物取調局による調査について、鑑査状、小川一真撮影の写真、官報、日出新聞から提示し、亀岡市史編山時の中野玄三氏調書や調査時の光景写真なども。
 地域の指定文化財の全体像を見渡しつつ、指定にいたる調査の歴史にも目配りして、地域博物館の役割を誠実に、また丁寧に果たされた好展示。図録ないのは残念だが、代わりに『ふるさと亀岡の文化財Ⅱ(国・府指定・登録)』ほか入手。市史も見ておかねばならぬー。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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