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MIHO MUSEUM 特別展「二つの綴織 MIHO悲母観音と蓮華弥勒」と天理市文化センター「 内山永久寺の残像」

MIHO MUSEUM
 特別展 二つの綴織 MIHO悲母観音と蓮華弥勒
(7月19日~8月17日)

 狩野芳崖・悲母観音図及び法隆寺金堂壁画のうち2-5号壁菩薩像の綴織(川島織物製)の公開とともに、観音像と弥勒像を展示。観音像は隋唐の金銅仏が中心。東京藝術大学所蔵の狩野芳崖筆・観音図下図、奈良官遊地取(奈良の寺院の仏像スケッチ)も展示。半跏菩薩像として、神野寺・岡寺・野中寺(展示替え)の各金銅仏と、石山寺如意輪観音半跏像(鎌倉)、四天王寺如意輪観音半跏像(平安)。仏画では寶山寺弥勒菩薩像と覚禅鈔など図像集もあわせて。ほか、個人蔵の弥勒菩薩立像は鎌倉時代の作で、興福寺伝来。天文12年(1543)の修理銘ある由。愛知県立藝術大学所蔵の法隆寺金堂壁画模写12面をぐるりとめぐらせた部屋は圧巻。図録あり(124頁・1800円)。
 
天理市文化センター1階展示ホール
 天理市制60周年記念 内山永久寺の残像
(7月3日~8月31日)

 天理市内にかつてあった大寺、内山永久寺の実像に、旧蔵資料と考古学的成果から迫る。東大寺持国天・多聞天像、正寿院不動明王像、東大寺聖観音像、東博愛染明王像のパネルとともに、実物資料としては奈良市光楽寺の11世紀頃の大日如来坐像を展示(像高50㎝強ほど)。五仏宝冠の装飾や腕釧などを共木で彫出。ほか石上神社摂社出雲建雄神社拝殿など、山内旧所在の建造物や石造物、工芸品なども主にパネルで紹介。配布資料にはその他の永久寺伝来資料を示した表もあり、調査研究の進展を知ることができ有益。興福寺との関係や、修験の拠点としての一面なども含め、永久寺を巡る研究はまだまだ深まっていないといってよい。奈良仏師の造像の場としての永久寺(および長岳寺など近隣一帯含む)のあり方について、自らの研究課題としても検討したいところ。天理市教育委員会発行の『山の辺の道の遺跡を訪ねて』(78頁、1500円)、『天理市の文化財』(192頁、500円)購入。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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