FC2ブログ

Entries

兵庫県立歴史博物館「阪神・淡路大震災20年 災害と歴史遺産-被災文化財等レスキュー活動の20年-」鑑賞記

兵庫県立歴史博物館
 阪神・淡路大震災20年 災害と歴史遺産-被災文化財等レスキュー活動の20年-
(1月10日~3月15日)

 阪神・淡路大震災をきっかけにクローズアップされた、被災文化財に対するレスキューの取り組みとその意義を広く周知する展示。内容は大きく2部に分かれ、前半では東北地方太平洋沖地震に伴う大津波による文化財被災の状況とレスキュー、安定化処理を、多様な被災文化財を通じて紹介(制作主体:津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会)。後半では阪神・淡路大震災や兵庫県内の豪雨災害により被害を受けた文化財へのレスキュー活動とその安定化処理、及び兵庫県の災害史を、歴史資料を中心に紹介する。被災当事者には対応が難しい文化財レスキューを行うためのネットワーク組織の形成が各地で行われつつあるが、そのさきがけである阪神・淡路大震災直後に神戸大学内に設置された歴史資料ネットワーク(史料ネット)の活動と、同ネットが普及に努める被災資料のクリーニング方法なども紹介。必ずどこかで起こりうる非常事態に際して資・史料を保全するための準備をいかに平常時に行うか、当事者意識の拡大をはかるこうした機会を地道に継続していくことが大切。
 図録2冊あり。展示前半部分は『大津波被災文化財保存修復技術連携プロジェクト 安定化処理』(256ページ、1500円)、展示後半部分は特別展タイトルと同名(92ページ、800円)で、2冊セットで2000円。津波により被災した文化財の保存修復技術の構築と専門機関の連携に関するプロジェクト実行委員会が関わる展示は、東京国立博物館特別展「3・11大津波と文化財の再生」(1月14日~3月15日)、宮崎県総合博物館特別展「“文化財”を守り伝える力-大災害と文化財レスキュー-」(1月10日~2月22日)として、3館で同時に開催中。
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://kanbutuzanmai.blog66.fc2.com/tb.php/681-e7fec64d

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

月別アーカイブ

ブログ内検索