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長野県信濃美術館「いのりのかたち」、長野市博物館「信仰のみち」「狐にまつわる神々」

長野県信濃美術館
 善光寺御開帳記念 “いのり”のかたち-信濃の仏像と国宝土偶-
(4月4日~5月31日)
 善光寺御開帳に合わせて、長野県内に残る仏像を集める。観松院の菩薩半跏像は朝鮮半島・三国時代の貴重な作例。善光寺本尊、関山神社菩薩立像も視野に入れた、長野県における優れた請来仏受容の歴史と文化を喚起させる。ほか、覚音寺の治承3年(1179)銘千手観音立像、真光寺の建仁3年(1203)銘阿弥陀如来及び両脇侍像、仏師妙海作、辰野町上島区の元亨3年(1323)銘十一面観音立像、性慶作伊那市薬師堂の暦応3年(1340)銘の薬師如来坐像と、寛慶寺の明応7年(1498)銘金剛力士立像と、彫刻史上に重要な紀年銘作例を多く集める。正安3年(1301)銘の塩尻市・真正寺大日如来坐像と、鎌倉時代前期の長野市・不動寺不動明王立像が高野山伝来と知る。図録あり(160ページ、1800円)。

長野市立博物館
 特別展 信仰のみち 善光寺・戸隠・飯縄・小菅・斑尾・妙高
(4月25日~5月31日)
 善光寺御開帳に合わせて、北信濃から上越にかけての霊山とその信仰の特徴を紹介。善光寺式阿弥陀三尊として、宝治3年(1249)銘の向徳寺阿弥陀如来及両脇侍像、飯縄山別当本地院旧本尊の応安2年(1369)銘公明院地蔵菩薩半跏像。妙高山・関山三社権現中尊像として伝来した関山神社菩薩立像(朝鮮半島・三国時代、または中国南朝)と同十一面観音坐像(南北朝~室町時代)といった銅造の資料が多く、山岳信仰と金属による造像の関係も資料を通じて示唆する。図録あり(120ページ、600円)。

 特別展 狐にまつわる神々
(4月25日~5月31日)
 「信仰のみち」展と同時開催。飯縄信仰における祭神像である飯縄権現の、狐に載る烏天狗という図像のルーツを探る。飯縄神社別当の永福寺に伝来した応安13年(1406)銘飯縄権現像は銅造の作例。輪王寺の伊頭那曼荼羅図(南北朝~室町時代)、仁和寺の保延5年(1139)多聞荼枳尼経、称名寺の荼枳尼法<秘>(寂澄手沢本)、園城寺荼枳尼天騎獣像(鎌倉時代)、大阪市立美術館荼枳尼天曼荼羅図(室町時代)、親王院天河弁財天曼荼羅図(室町時代)、毛越寺刀八毘沙門天像(室町時代)と、全国から異形の神にまつわる資料を丹念に集め、天台教学・修験道を背景にカルラとダキニ天の習合したその姿を浮かび上がらせる。図録あり(64ページ、400円)。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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