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石山寺豊浄殿「重要文化財「石山寺校倉聖教」冊子本平成大修理完成記念展覧会」鑑賞記

石山寺豊浄殿
 重要文化財「石山寺校倉聖教」冊子本平成大修理完成記念展覧会
(7月26日~8月2日)

 石山寺に伝来する膨大な聖教類のうち、重要文化財・石山寺校倉聖教(約2,000点)の中に含まれる冊子本全点の修理完成を記念して、一部を公開。冒頭に淳祐筆の胎蔵私記、朗澄筆の金剛三密鈔を配置して石山寺聖教類の形成過程を示唆しながら、院政期の資料を中心に、修理によって判明した銘記、特殊な綴じ方、料紙の特徴などをパネルとともに紹介する。白点で訓点がうたれる天暦2年(948)書写の妙吉祥教令輪儀軌、油紙に写し取られた釈迦如来坐像図や不動尊図といった白描図像、天養元年(1144)書写の北斗七星護摩秘要儀軌、平安時代中期の一字儀軌など、密教僧の秘伝の数々が眼前に並ぶのは圧巻。修理を担当した坂田墨珠堂が会期中毎日、11時からと13時からの2度解説されるのをはじめ、31日にはシンポジウム「石山寺校倉聖教修理をめぐって」、28日・29日には石山寺文化財綜合調査団団員によるミュージアムトークと、見ただけではどうしても分かりにくい文化財修理の実際について、意を尽くして伝えようとする姿勢に感銘。図録なし。
 
 石山寺からの帰路、せっかくだから立木観音に行ってみよう!と無謀にも思い立ち、暑い最中、800段の石段をのぼって初参拝。息も絶え絶え。本堂にはいったいどんな立木仏が祀られていらっしゃるのだろうか。興味深い。
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大河内智之

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「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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