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高野山霊宝館「密教の美術-曼荼羅を中心として-」鑑賞記

高野山霊宝館
 平常展 密教の美術-曼荼羅を中心として-
(1月16日~4月10日)

 まだひんやり肌寒い高野山。ちょうど金剛峯寺前では、高野の火祭りと称する柴燈大護摩供が厳修中。春は間近。
 前庭にわずかに雪が残る霊宝館では曼荼羅の世界観を資料とパネルで細かく紹介。金剛峯寺の金剛界曼荼羅図下絵・胎蔵界曼荼羅図下絵は密乗筆。密乗は東寺元禄本両界曼荼羅を描いた久修圓院宗覚の弟子。金剛峯寺聖天秘蜜曼荼羅は、随分古様を示す、優れた江戸前期の一幅。円通寺の十巻抄(重文)のうち歓喜天部分をともに出陳。竜光院の摩訶迦羅天像(マハーカーラ=大黒天)は、寺では「摩怛哩神(まだりしん)」と称された由。仏像では安養院大日如来坐像(重文)は平安時代後期の堅実な作例。金剛峯寺一字金輪仏頂尊坐像は平安時代末期の奈良仏師作例。ほか、板彫胎蔵曼荼羅(重文)、浮彫九尊像(重文)、八葉梵字浮彫小九尊像(全て金剛峯寺)や、さまざまな尊格の仏画(江戸時代の作例が中心)を多数展示。図録なし。
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大河内智之

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「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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