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九州国立博物館、そして博多湾岸《金印ロード》プロジェクト研究会

九州国立博物館
 特別展 始皇帝と大兵馬俑展 (3月15日~6月12日)
 秦時代の遺物とともに、兵馬俑8体(及び軍馬1頭)を公開。将軍俑の着衣表現をしばし確認。図録あり(215頁、2,400円)。

 特別展示 芦屋鋳物師の世界-中世鋳金の美と受け継がれた技 (1月19日~4月17日)
 福岡・芦屋鋳物師の手になる中世~近世の鋳造物を集約。著名な湯釜(芦屋釜)ばかりでなく、鰐口などの梵音具も製作。高倉神社の毘沙門天立像は芦屋鋳物師の手になる唯一の仏像とのことで、背面の刻銘から延徳3年(1491)に大工大江貞盛によって作られたことが判明する、等身をやや越える巨大鋳造物。原型製作者、鋳造技法などの詳細も知りたいところ。早くに途絶えた芦屋鋳物を復元する動き・施設(芦屋釜の里)があることも知る。
 これまでに行きそびれた九博展覧会の図録のうち、『祈りのかたち 八幡』(84頁、2000円)、『大涅槃展』(64頁、1350円)、『山の神々-九州の霊峰と神祇信仰』(80頁、1000円)、『琉球と袋中上人展』(84頁、720円)を爆買い(サイフがイタイよ…)。九博の学術的な礎を、トピック展示によって構築していこうとする意図がよく見える。

 太宰府から大濠公園へ移動して、三の丸スクエアで博多湾岸《金印ロード》プロジェクト実行委員会主催の研究会「歴史資源×デジタル技術×ユニバーサルデザイン-まちとミュージアムの未来を拓く-」に参加。
 元中学校校舎の一室が会場のこじんまりとした研究会で、一般の聴講者はわずかながら、「キュリオ3Dの取り組み」「北九州市立自然史・歴史博物館におけるユニバーサルデザイン等の取り組み」「歴史資源とAR・VR」「北九州市立自然史・歴史博物館における三次元計測等の取り組み」「福岡市博物館の3D含むデジタルコンテンツの展開事例」を拝聴。当方は「和歌山県立博物館におけるユニバーサルデザインの取り組み」を報告。
 開会前から参加者に名刺渡してディスカッションし、和歌山の取り組みの課題を解消するためのヒント集め。先進的・実践的なやり方でやっていることを、いかに継続できるか、という大きな問題。
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大河内智之

Author:大河内智之
「観仏三昧」の主催者です。
和歌山県立博物館の学芸員です。
仏像の研究者だったりもします。

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